鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥と生活 / 十姉妹のちょこなん

つがいで飼育していた十姉妹の燕(えん♀)と雀(じゃく♂)、
燕ちゃんが落鳥してからの雀といえば、
あれから毎朝、燕ちゃんを呼ぶようにして、
ピーピーと高い声で鳴いていて、人間の私には切ない呼び声に聞こえました。


私としては人間の感情なので、
亡くなって直ぐにまた「生き物を買い足す」様な行為が、
あんまり相応しい事と思いませんでした。
ですが、鳥としてはどうだったのでしょうか?
知人や友人に色々聞いてみたのですが、
やっぱり新しくパートナーをお迎えしてあげる事を勧める意見が多くて、
経験者に至っては「寂しいと小鳥は死ぬよ」等とも教わりました。
そういった事もあって、
ことりさんにも相談して、新たにメスの十姉妹をお迎えする事を決意しました。

 

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はい。十姉妹「雀♂」の新しいパートナーの「ちょこなん♀」です。

雀の為に、燕ちゃんに似た黒い羽の子を探したのですが、
黒い羽の子は居なかったので、深いチョコレート色の女の子。
売られている十姉妹のメスはみんな足輪をしていますが、
「ちょこなん♀」は赤い足輪がとても似合う「雀♂」にとっては年下の女の子です。
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「ちょこなん♀」をお迎えした日、
「雀♂」は独り壺巣でふてくされていましたが、
「ちょこなん♀」をカゴに離すと「雀♂」は大喜び!
というよりも、突然ものすごい勢いで求愛ダンスを始めて、
熱烈にアタックをし始め、その上、背中に乗っかって交尾までしようとするのです。
「おいおい!雀!違う!そんなんじゃない!(笑)」
飼い主の目の前で、妻を亡くしたばかりの未亡人(鳥)が、
若い娘のお尻を追いかけて眼を血走らせている光景に、
もうどうしてよいものやら…。
動物(♂)の本能ってスゴイです…。

ともあれ、少し落ち着いたのでその日はカゴに布を掛けて寝かせました。

そして翌朝。

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あっと言う間にこんなに仲良しになってましたよ。

流石は「十姉妹」というだけあって、もう大丈夫みたいです。
壷巣にも一緒に入るようになって、「雀♂」が手取り足取り教えてくれています。

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↑まるでモナリザのように落ちつた面持ちの「ちょこなん」は、
おくゆかしい声で「じぇじぇじぇ」と鳴きます。

名前を「あまちゃん」あるいは「のうねん」にしようかと思ったくらいですが、
同じ十姉妹でも(雄雌違いはありますが)
固体によっても鳴き声が随分違いうものですね、
姉さん女房のようだった「故:燕ちゃん♀」とは声も性格も違って、
とてもお淑やかな「ちょこなん♀」なのです。

燕ちゃんの分も元気に生きて貰わなくてはいけないので、
飼い主の私がしっかりしなくてはいけないのです!