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鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

ヒナたちのおはなし 其の壱 ‐シルバー文鳥‐

いつの間にやら年が明け、ついに酉年が訪れました。
遅ればせながら、今年も細々と更新を続けて行きたいと思っていますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

さて、はなぶさ堂は昨年末から子育ての真っ最中。
と言っても、もちろん人の子ではなくて鳥の子育てです。

特に文鳥のヒナのシーズンは10月頃から4月位まで、その年の寒さや暖かさによっては、9月や5月にずれ込む事もありますが、一度卵を産んでヒナを孵した親鳥達でも、この期間には繰り返し産卵をするのです。

そんな文鳥たちの恋の季節、今回は“はなぶさ堂”で産まれたヒナたちのおはなしを綴ろうと思います。

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さて、先ずはシルバー文鳥の「ぎんこ(銀呼♂)」と「すず(錫♀)」。
最初の卵を産んだのは10月20日頃でした。

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先ずは一つ。

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そして、翌日に二つ目。
一日に一つずつを産んで、三つ目を産んだ頃から親鳥達は抱卵を始めます。

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大切そうに卵を温める「ぎんこ(銀呼♂)」。
ちなみに「すず(錫♀)」はつぼ巣の上で見張りをしながら自分の順番を待っていました、文鳥も十姉妹と同じで、オスメス協力して変わり番こに卵を温めます。

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四つ目にもなるとなかなか写真も撮らせてくれないのですが、何とか4個の卵を確認。
これに限りませんが、文鳥は一度に4~6個の卵を産みます。
日に日に卵は増えているので、毎朝巣の中を見せてもらう事を親鳥に許してもらいながら、そーっと覗き込みました。
だって、「ぎんこ(銀呼♂)」と「すず(錫♀)」にしても、始めて人間立会いの下に抱卵をするのですから、大きな顔が突然に近づいたらびっくりしてつぼ巣から飛び出してしまうのです。

だから、抱卵中は出来るだけ覗き込まないようにしながら、スマホのカメラ等でそっと撮影して中を見せてもらうようにしています。

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抱卵を始めて約20日、11月11日ついにヒナが孵りました。(写真は12日に撮影)
最初の2羽は同じ日に孵り、3羽目の子はその翌日にまるでカリメロのように卵の殻の帽子をかぶってモソモソと動いていました。

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それから5日程で身体はだんだんと大きくなって、羽の先が色付いてきました。

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それからまた5日程が経つと腕や頭に羽になる部分のツクツクが見え始めて来ます。
それと、10日過ぎる頃には“まぶた”も形成されてきて、小さな小さな目を開こうとするヒナたちの「すりこみ」に適した時期になってきます。

それにしても、この子達は親鳥が優秀だったので、ツボ巣の中に居ても“そのう”がパンパン。
とは言っても、親鳥達だって食べなくては痩せてしまいますから、飼い主だって終始餌の量には気を使いました。

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そして、生後16日目。もう目が開く寸前です。
よく聞く話で「目が開く前に巣上げしないと懐かない」と言われる事もありますけど、私はそんな事はないと思います。
「すりこみ」は鳥類特有の「生まれて始めて見たものを“親”と思い込む」という行動ですが、人に飼い慣らされた「飼鳥」の場合、遺伝子は江戸時代からの進化の過程で「人間大丈夫遺伝子(造語です…)」の様なものも組み込まれてきているように思っているのは私だけでしょうか…(笑)。
個人的には、「すりこみ」を重視するより、ヒナや親鳥の状態を見ながらヒナを引き受けるタイミングを考えてやっています。

勿論「すりこみ」する事でより一層に飼い主を敬愛する存在になるとも思いますので、「すりこみ」に関してご興味お持ちの方には、コンラートローレンツさんという動物学の先生の著書「ソロモンの指輪」をオススメさせて下さいね。

 

ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)

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さて、がんばった親鳥達に「おつかれさま」を伝えて、ここからは育雛を交代します。
親鳥にしても子育てはかなりの体力勝負、実際「すず(錫♀)」も尾羽をボロボロにしながらの育雛でした。
飼い鳥の場合「親鳥に育てさせる」という事も、そんなに容易に考えるべき事ではないと私は思います。
そして、親鳥からヒナを取り上げるという行為にもやはり心を痛めますけど、親鳥にしても固体によっては体重の減少が激しかったり…、手を差し伸べずには居られなくなる事がある、という事も事実なのです。

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そしてヒナ達、巣上げしてから数日で「シルバー文鳥のヒナ」らしい羽色になってきました。
未だ足で立つ事もできなくて、主にお尻ふりふりしながら後方に進んではぎゅ~っとくっついて居ます。
背中がまだ少し寒そうだけど、3羽一緒なら暖かいね。

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人から貰うさし餌にも慣れて、おねだりが出来る位まで成長し、未だ一人餌は出来ない内から、三羽揃ってとっても暖かいご家庭にお迎えしていただきました。
兄弟が一緒にずっとご飯を食べられるという環境、ヒナ達にとってはなかなか無い事だと思います。
そんな環境で成長できるこの子たちは本当に幸せ者、今はもうクチバシも赤くなり、新しいおうちで三羽揃って逞しく育っています。

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そして、「ぎんこ(銀呼♂)」と「すず(錫♀)」にはたくさん休養を取ってもらって、夫婦水入らずでカゴ暮らしを満喫してもらいました。
シルバー夫婦のお隣ではクリーム夫婦もこの時子育てをしていて、はなぶさ堂では絶えずヒナの声が聞こえています。


10月からの子育てを経て、12月に入ったある日の事「すず(錫♀)」は二回目の卵を産み始めました。

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それから12月29日には、また小さな命が誕生しました。
卵は5つ抱いていたのだけど、孵ったのは2羽だけ、でも、すっかり親の役目を果たせるようになった「ぎんこ(銀呼♂)」と「すず(錫♀)」。
もともと、お迎えのなかった荒鳥の2羽、こうしてしっかりと人間の下で卵を孵して、本来自分たちのやりたい事に夢中でいてくれてます。

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1月9日、もう目が開きそうなチビたち。とっても元気です。
この子達にもまた幸せな未来が訪れる事を祈りつつ、今回のおはなしはここまで…。


さて、次回のおはなしは。

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小さな小さなキンカチョウのヒナのおはなしを綴ろうと思います。
生後0日のヒナの命を繋ぐのも人の役目になってしまう場合があります。
しかしこれは容易い事ではありません…。
成功者は多くを語るけど、失敗した者は口をつぐみます。
だからこそ、幸せな事もそうでない事も「はなぶさ堂」なりの言葉で書き綴って行きたいと考えています。

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