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鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥と生活 / 人間の事情と鳥の事情 其の弐 -キンカチョウの事情-

錦花鳥(キンカチョウ)

はなぶさ堂には今、キンカチョウが全部で5羽居ます。
これまでブログで紹介をしているキンカチョウは「甜々♂」「なつめ♀」「たまき♀」の3羽でしたが、人の事情も色々で鳥の事情も色々で、その後増えたり減ったり…。

時は5月、知り合いから「鳥を引き取って欲しい」という連絡がありました。
とっても良く人に懐いている文鳥1羽、それとカゴの鳥のキンカチョウ1羽につがいの十姉妹の合計4羽。元の飼い主さんだってそれはそれは可愛がっていたものですから、当然別れたくはなかったのです…。
どうして引き取る事になったかというと、それまで仲良く同居していたワンちゃんとのウマが合わくなったという事でした。

文鳥と十姉妹の事は追々お話しするとして、今日は先ずキンカチョウの事をお話しようと思います。

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はなぶさ堂に引き取られた「シド君♂」ノーマルキンカチョウの男の子。
実はこの子も足が悪くて、バンブルフットというのだったか?通常の固体の足に比べて少し腫上がって、かさかさとしている様に見えます。

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実際上の写真のように、しょっちゅう瘡蓋を作っているものだから、うちに来てからと言うもの、何度も止まり木を血だらけにして、何度も心配をしました…。

止血をしたり、抗生剤を飲ませたり、止まり木のサイズを変えてみたり、色々試しているうちに、血を出す回数も最近は減ってきています。
そんな「シド君♂」は“はなぶさ堂”に来た瞬間から「たまき(環♀)」と同じカゴで暮らし始めました。

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「シド君♂」は足の具合もあって片足をかばう様な格好で止まり木に留まるので、いつも「たまき(環♀)」に寄りかかっているんです。
「たまき(環♀)」もそれを嫌がらず、なんだか最初から知り合いだったみたいに振舞っていました。


だけども、足の悪い「シド君♂」たまに「たまき(環♀)」に足を突かれてしまって、悪気がある訳ではないのでしょうけど、一時離してやることにしました。
と言っても空いているカゴも無いしと、「てん(甜々♂)」と「なつめ(棗♀)」の暮らすカゴに「シド君」を放り込んでみたのです。

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するとどうでしょう、夫婦の間に割り込んだというのに、不機嫌にもならずに受け入れる二羽…。
左上「てん(甜々♂)」下「なつめ(棗♀)」右「シド君♂」。

この頃辺りから“はなぶさ堂”は外出仕事が増えてしまって、一先ず「シド君も突かれないし、仲が良いならそれで良いや」と気楽に考えていました。


さて話は飛びますが、時が経って5月末、気候も段々と夏寄りに近づいた某日。
板橋区東武練馬にある「ペットショップアイランド」さんのお手伝いのお仕事が舞い込んだので、小鳥グッズの販売もさせて頂きつつ2日間の鳥屋修行。

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大きなベンガルワシミミズク、最初は怖くて触れなかったけど最後には何とか頭を撫でられるくらいにはなりました…。

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そして可愛かったのが、チャボのヒヨコ。
左がお手伝いした当日の写真、右は最近お邪魔した時の写真です。
あっという間にトサカって伸びるものなんですね…。

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そこで出会ってしまったキンカチョウ、イザベラフォーンのヒナでした。
2日間この子にさし餌をさせてもらって、あまりの可愛さに結局連れて帰る事に…。
これで、はなぶさ堂のキンカチョウが5羽になった訳です。

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連れて帰ったこの子は名を「こまき(小牧♂)」と言います。

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とっても元気で、その上甘えん坊…。なかなか一人餌が出来ない子でした…。

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お腹いっぱいだけど、まだ食べたい「こまき(小牧♂)」。


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訳あって出向仕事を増やしていた“はなぶさ堂”は、カメの飼育施設のお仕事を手伝っていて、「こまき(小牧♂)」も直ぐに一人餌出来るだろうと踏んでいたものですから、数日の間どこに行くにも「こまき(小牧♂)」と一緒でした。

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さあ、大変なのはここからです!

先にお話した、「てん(甜々♂)」「なつめ(棗♀)」「シド君♂」のカゴで驚くべき出来事が起きていたのです!。

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「なつめ(棗♀)」はちょくちょく卵を産んでいて、大概外に放り出すか全く卵は抱かないかのどちらか…、「てん(甜々♂)」との子供も期待していたのだけど、抱卵しても直ぐに飽きてしまって子作り出来ないものと思い込んで居たのです。
そして、産んだ卵も中途半端に抱くものだからツボ巣に放置していたのだけど…。

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孵って居たのです!。
それも中途半端に育雛されてほんのわずかな声しか聞こえない子達…。
ここまで気が付かなかった原因は、カゴを高い所に掛けていてツボ巣を覗く暇もなく仕事に外出していた事と、朝は餌と水替えだけ、夜は帰って直ぐ電気をつける前にカゴに布を掛けて寝かす様な生活になってしまっていた事…。
雛の小さな小さな声が聞こえるまで全く気が付かず、気付いた時には育児放棄状態、危うく放置して落としてしまう所でした…。

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巣あげして数日、最初は餌食いも悪く口の周りがさし餌でカピカピ。
そして、ナゾなのは「てん(甜々♂)」「シド君♂」どちらとの子なの?何となく覚えているのは、「てん(甜々♂)」がツボ巣に居る事が多かった事、だけどどうみてもイザベラフォーンの羽色ではないのです…。
恐らく「シド君♂」と「なつめ(棗♀)」の子を「てん(甜々♂)」が主に抱卵して居たのではないでしょうか?
或いは、「なつめ(棗♀)」の遺伝子が強烈なのか…。

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そして元気を取り戻したちびたち「ごはんくれ~」の様子。

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それからと言うもの、覚悟を決めてどこまでも連れて歩きました。
飼育施設ではカメさん(ミナミイシガメ)と記念写真。

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らんちゅうさんとも記念写真。

出向先にも、打合せ先にも連れて行き、自転車や電車やバスに車、この子たちは色んな乗り物を経験しました。
畚をリュックの中に忍び込ませ、歩き方も慎重になりつつ、温度管理やさし餌の時間にもそれはそれは気を使いました。
だけど、本当はこういう状態は真似をして欲しく無い事でもあり…。

唯でさえ、先にお迎えした「こまき(小牧♂)」のお世話もしていると言う事もあって、早々に貰ってくれる人を探しながらの育雛でした。
instagram等では訃報を伝えたくなかったので、「2羽とも元気です」とお答えをしていたのですが、実は私の世話が行き届かず一羽を落としてしまいました…。

もう一羽はというと、仕事の知り合いの紹介で引き取ってもらう事が出来ました。
とても鳥に詳しい初老の方でしたが、SNS等をされるタイプの方ではなく、その後の事は音沙汰なく…。きっと元気に成長してくれている事と思います。

そんな最中、飼育施設ではカメの赤ちゃんが誕生しました。

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殻を突き破ったばかりのカメさん、貴重な経験をしました。

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ほら、こんなにちいちゃい。
クサガメのあかちゃん「ゼニガメ」です。

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さて、「こまき(小牧♂)」はというと、順調に一人餌も出来るようになって、クチバシも立派なオレンジ色、ホッペも少しオレンジ色になってきました。
この時点で男の子だと言う事が判明。

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それからどんどん立派になって、今はもう遊びたい盛りです。
ハンモックごっこをしたり、手の平でコロンしたり…。

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旅立つ命もあれば、また新しく生まれる命もあって、人にもそれぞ事情があるけど、鳥にも育児をしたくない事情があったりするのでしょうね…。
「なつめ(棗♀)」ときたら、そんなことお構いなしに人の手の平でぶちゃ顔で眠ります。
それでも、人にはどうにかして生かしてやろうとか、助けなきゃという気持ちがあって、努力が実らない時もあるけれど、それは優しさにも繋がっていて…。
「鳥の事情」はどうだか解らないけど、「人間の事情」には“優しさ”の反面“残酷さ”も存在するという事を受け入れなくてはいけないと感じました。


いきものたちには本当にいろんな事を教えられます…。

ここまでが、ここ5ヶ月の“はなぶさ堂”のキンカチョウのお話。

さて次回は?

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「こまき(小牧♂)」とお話しているのは「トトさん?」ほっぺが黒いのね?。
そう、文鳥のお話を書きたいと思っています。

それでは、みなさんまた次回にお会いしましょう…。

 

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