鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥と散歩道 / 群馬県館林市(多々良沼) 「その弐」

さてさて、多々良沼の続きのお話です。

沼の北西の端っこ辺り、蓮の群生が丁度夏の終わりを告げるように、
散ってしまった蓮の群生と、遅咲きの花が大きく開いてとて、
一般的に人気のある蓮の其れとは異なった風情がとてもキレイでした。
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そんな蓮の大きな葉っぱを「カルガモ」が日傘代わりに使っていました。

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北西の端には植物園もあって、そこで見かけた「へび瓜」。
なんだこりゃ?な、面白植物でした。

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そして、多々良沼のお隣には「ガバ沼」という小さな沼があって、
そこでは釣り人がたくさん!
多々良沼にはブラックバス釣りのイメージがあったけど、
ガバ沼ではへら竿を静かに垂らす人たちが多く、
お邪魔になりそうなので写真は撮りませんでしたけど、
付近ではツバメが行き交っていたり、ヒヨドリが囀っていたり。

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ガバ沼の横を流れる用水路の様な小さな川。
ここには水草が水面いっぱいにびっしりと浮かんでいました。
ひそやかに釣り人が草むらに隠れていて、タナゴ釣りの人たちでしょう、
歩いていると所々に人が隠れているのでびっくりしてしまいました…。

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さて、多々良沼へ戻るように足を運んでゆくと、
「またスズメェ…」なのですが、
黄色い花と周辺の雰囲気がとてもキレイだったので…、
こういう「素朴」の光景がなんとも肌に合うのです。

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西側の入り口に到着、新しい橋の建設途中でしたけど、
雲の流れが速くて、広大な夏の空にイチイチ感激してしまいます…。

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多々良沼の中心部、浮島周辺。
この時期はカイツブリが多いようです。

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あちらこちらに、子育て中のカイツブリ

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お母さん、潜る!

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こちらは別の若い羽。

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羽毛で水をはじきながら、キョロキョロと回りを見渡して…。

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潜っちゃった…。採餌中。

 

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そして、ここまで歩く事、3時間くらいの寄り道はしたでしょうか?
沼中央の浮島に到着。やはりここにも弁天さまが祀られていましたが、
ハクチョウに夢中で写真を撮り忘れましたが、
お参りだけはしっかり済ませました…。
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人が近寄ってもあまり気にしない様子、ん?コブハクチョウか。
おでこにコブが、観音黒子(かんのんぼくろ)…。
人に大切にされている野鳥の仕草は、なんというか「ゆとり」すら感じますよ。

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浮島からは遠くの山も見えて、水面に写る景色がまた随分ときれいで…。
「そうだよね、こんな景色を毎日見ていれば、ゆとりも生まれるよね」
なんて、コブハクチョウに話しかけながら、
残り半分、大きな沼のぐるりを一周する楽しみが私の中で膨らみました。

後編へ続く。