鳥と散歩道 / 幻の村 (新川村・埼玉県熊谷市)
河を一つ越えれば群馬県という場所、埼玉県の行田というところに探鳥散歩。
生憎の曇天模様でしたけど「幻の村」に辿り着いたのです!
行田駅前、
実はここ行田にある「古代蓮の里」という所を目的にしていたのです、
蓮畑の水鳥や田んぼに飛来するサギたちを見たかったのですが、
正午前の市内循環バス(1時間に1本ほど)を逃してしまい…。
駅前の観光案内所でレンタサイクル(無料)を借りる事にしました。
案内所の方に色々聞いてみると、「探鳥」ならむしろ、と、
行田駅から程近い、「新川」という廃村の事を教えてもらいました。
予定変更!早速、自転車を借りて出発!
駅から5分程度、歩いてもいける距離、に防波堤があり、
その向こう側が「幻の村」。
よりによってピンク色の自転車、だけど足回りは最高!
「ピンク丸号」と名付けて、いざ大海原へ!
ちょっと解りにくいですけど、田んぼや葦の群生に電柱が何本も立っているのです、
昔に村があった名残でしょうか?
こんな道を「ピンク丸号」で走りました。
しばし行くと素敵な看板に遭遇。
要するに、新川村は戦後すぐに廃村となったけど、
江戸時代の初めから300年程は500人位の人が住んでいて、
養蚕や船問屋として栄えていましたよ。
と言う事が書かれていました。
河川敷の村だから、水害等も大変だった事でしょう…。
所々に、少し朽ちてはいるものの、
案内看板あって当時の新川村を教えてくれました。
ちなみにここは「店んち」と呼ばれる雑貨屋さんだったそうな、
明治・大正時代に築かれたという石垣が残っておりました。
さて、ピンク丸号で道なき道も進みます。
当時、船着場だった場所の名残といわれる原っぱ、
ここは荒川の船着場だから、今で言うと江東区の南砂町辺りへでて、
日本橋の方まで行商に行ったんだろうなぁ…。
さてさて、ここを拠点に探鳥です!
上空には喉の奥から声を鳴らすようにして、アオサギが飛んでいました。
おっと、顔が後ろ向き。この子なに鳥っ!
ちょっとピンボケしたけど「ヨシキリ」くんかな?
地面すれすれではツバメが旋廻。早すぎて上手く撮れない…。
茂みに隠れる小鳥、なに鳥?
カワラヒワかなぁ?
田んぼには「チュウサギ」や、
「アオサギ」も。
なんとかピントが合った「ツバメ」。
こちらは「ホオジロ」。ううん遠いなぁ…。
この季節の新川村はカワラヒワが多いようです、
上の写真だと3羽だけど、この辺の草むらに“わんさ”と居ました。
そのまま、田んぼのあぜ道を進んでいるとワサッと飛び立つ小鳥。
頭上の電線へ、これ全部カワラヒワです。
スズメかと思っていたら羽に黄色のラインがあります。
ほらね。スズメじゃない。
そして夕方、暗くなるギリギリの時間まで、
人の住んでいない幻の村の自然なエネルギーを身体に吸収。
今日一日お世話になった「ピンク丸号」との別れは名残惜しかったのです…。
今は夏ですけど、
季節によって表情を変える「幻の村」を見てみたいものです。