鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥と病気 / 十姉妹観察日記 - タマゴヅマリ

11月に産まれた“ねんちょうさん”「秋組み」はもう“大人”、
オス2羽メス2羽の合計4羽の環境で兄妹仲良くカゴの中です。


メスの「あお(藍)」と「りん(鈴)」が卵を産んでしまいました。
ついこのあいだ産まれたと思っていたのに、つくづくもう大人なのだなぁと思います…。

可愛そうだけど近親交配に当るので、卵が孵る前に取り除いてやる事も、
飼い主としての大切な役目だと思います。

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巣から取り除いた小さな卵は、人間の手の指の爪ほどの大きさ、
いくつかは鳥達が巣の中で割ってしまいました。
幼いながら子育ての「本能」を持っているとはいえ、
実際はまだ子育てに慣れていない事を勉強させられます。

そして、卵を取り上げた後日「あお(藍)♀」の様子が何だかおかしいのです…。

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全身の羽を逆立て、とてもとても苦しそうにしていました…。
卵を取り除いたのがストレスになったのかぁ…。

どうやら“卵が詰まってしまっている”ようで、
常におしりを動かして、透明な水滴だけが出てきます。
かわいそうな事におしりの穴も腫れて来ています…。

これは大変だと、慌てて「あお(藍)♀」だけを小さなカゴに隔離して、
ことりやさんに相談しましたが、
「寒くならないようにして。食用の油でも何でも良いから、“おしりに塗ってあげろ”」
と言うのです!、
「簡単に言うけどさぁ、そんな難しい事できるかいなっ…。」

とにかく「あお(藍)」の周辺を暖かくして、
お猪口一杯の飲み水に対して、ほんの1~2滴だけ食用油を混ぜておきました。

その行為が必ずしも正しかったかは解りませんが、
いつの間にか排卵できたようで、
「あお(藍)♀」は現在は元気に回復していますっ!
ああ、よかったぁ…。

経験談の一部ですが、
鳥を飼育している方の少しでも参考になれれば幸いです。


■卵詰まり/豆知識

メスの鳥(主に飼い鳥に関して)オスが居なくても無性卵を産む事が出来ます。
環境やストレス等も手伝って、
卵が詰まってしまう、上手く産めないという現象が“卵詰まり”です。

十姉妹の場合、お腹の部分(腿の内側の付け根部分)が、
少し膨らんで、お腹からおしりにかけて何となく膨らんだ風に見えます。
何より鳥が普段より動かなくなり苦しそうにしますから、
良く観察してあげる事を勧めます。


私は生半可な知識で、
口から“スポイトで油”を差してあげる方法も考えましたが、
ことりやさん曰くその方法は「器官を詰まらせる可能性がある」との事。
こういった重要な知識も得られますから、
万が一、同じ経験をされる方は詳しい人にご意見を請う事をお勧めします。