鳥と寺社 / 埼玉県飯能市:観音寺
梵鐘の代わりにゾウがいるお寺。
武蔵野三十三観音の二十四番「観音寺」は飯能川原の入り口にありました。
このお寺、子供の頃に何度か連れてこられたらしいのですが、
殆ど覚えていないくらい小さい時分のことなのです。
ただ、このゾウさんだけは何となく懐かしかったのです、
恐らく小さい頃には怖くって近づかなかったような…。
今見ても何となく怖さを感じるゾウさんですが、
戦時中に鉄材供出のため梵鐘がなくなって、その代わりに白いゾウが置かれたとの事、
白いゾウは神様のお使いだそうです、おキツネさんと同じですね。
それにしてもこのゾウさんは戦時中からずっとここに居て、
色々なものを見ていたのだなぁ…。恐らく私の母と同じ世代のお方なのです。
さて、手水舎からは「飯能川原」が一望できて、とても眺めがいいのです。
手と口を清めて参拝です。
本殿の前では立派な梅の木が、花もちらほら咲いていましたよ。
もう少ししたら「メジロ」等の小鳥たちが花と戯れるんだろうなぁ。
3月の飯能界隈はひな祭りが盛んなようで、
商店街のウインドウにも雛人形が沢山飾られていましたが、
ここでも雛人形を見ることが出来ました。
拝殿の中に綺麗な雛人形たち。
私もかつて人形を作っていたので人の形のものには心惹かれます…。
お参りを済ましてご朱印を頂いて、飯能川原に降りてみました。
シーズンではないので人も乏しいですが、私はこの蒼白な感じも好きです。
バーベキューや川遊びの時期には見られない静かな川原の風景、
川原の石に混ざってセキレイが「チチンチチン」と鳴いていましたよ。
川原の奥の方まで足を伸ばし野鳥を探すものの、
この日は曇りで相性も良くなかったみたいです…。
遠目に発見したのは「ダイサギ」かな?
ぼやけてしまいましたが、川に沿って優雅に飛び立って行きました。
■武蔵野三十三観音 二十四番--------------------------------------------
般若山 【観音寺】 埼玉県飯能市
札所ご本尊:如意輪観世音菩薩さま
出会った鳥:セキレイ・ダイサギ・四十雀・スズメ・ドバト