song book 02回想(場所の力) / 茶房 高円寺書林
大好きだったお店「茶房 高円寺書林」さんが、2月いっぱいで閉店との事…。
私としては演奏会の他、オーナーの原田さんにはお話し相手になっていただいたり、色々とお世話になりました。
雪の残る2月の半ば、閉店を知らずにお邪魔したのです。
演奏会以来、一年少々のお付き合いでしたが、
事あるごとにお邪魔していたので思い出深い店内です…。
店内では古本は勿論、
作家さんの手作り雑貨を売っていたり、
個展やイベントもやっておられました。
私がお邪魔できたのはこの日が最後、珈琲と貴重な時間を過ごして、
過去の演奏会の日の事や、お店で過ごした時間を思い出しました。
「場所の力」っていうのは、その場所に集まる人や物の力が強く影響して、
目に見えない音の粒子の様に其処に宿っている事だと思います。
人の手を渡り歩いてきた古本や店内の古い家具や、
思いを込めて造られた作家さんの作品等、そういうもの達からも、
「あたたかい」や「落ち着く」をもらっていた様な気がします。
演奏会「cookin' song book 02」の時(2013年)に、
DMに描かせて頂いたお店の絵です。
その場には流れてしまう音楽も、
小さな粒子として「場所の力」に変わった事と感じています。