鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥と散歩道 / 三宝寺池のゴイサギ

秋が暮れあっという間に冬、木々は紅葉を終えて葉を落としています。
毎年この季節になるとゴイサギをよく見かけます。
関東付近では留鳥の筈なのですが、
この時期目立つようになるのは北から渡って来たか、
それとも夕暮れが早まるからでしょうか?
夜行性のゴイサギは昼間は主に森の中で寝ているそうで、
夕方になると食事に降りてきますが、日中でもたまに会うことが出来ます。

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「魚つり禁止」の札に乗って餌の魚を狙っていたのはまだ若いゴイサギ
ゴイサギはサギなのに首が短くて、サギの中でも小柄です。

この首、本当はとても長くて普段はS字にたたまれているそうです。
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お、お魚見つけたかな?首伸ばすかな?

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狙いを定めて抜き足差し足と慎重に、しかし居場所が高すぎたか、
この時は採餌せずに飛び立ってしまいました。
クチボソ(モツゴ)やブルーギル(外来種)などをたまに加えています。

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日も落ちてきて、こちらは大人のゴイサギ「藍色」がとても綺麗で目玉が赤いのです。
この姿、出で立ち、妖怪じみた感じもしますが、
茶色の羽からこの藍色に生えかわるまでは3年ほど掛かると聞いた事があります。

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 少しカメラの感度を上げて、食事の邪魔をしないように…。

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茶屋からもれる少しの明かりに助けられ何とか撮影できましたが、
辺りは真っ暗で餌をついばむ仕草はとても素早くて上手く撮れませんでした…。
そして、暗がりを静かに歩くゴイサギは一歩一歩と池の奥へ、
可愛いくお尻を振って去って行ってしまいました。

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主に夜活動しているゴイサギですが、
おきてきて最初の食事が夕暮れ、その後夜中は何をしているのでしょうか?
あまり人目につかない森の中で彼らの生活が行われていると思うと、
本当は彼らしか知らない時間の扉をくぐって、
何処か別の次元へ帰って行くのではないか?
そんな空想をしてしまう後姿でした。