鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥居と油揚げ(鳥と寺社番外編) / 埼玉県鴻巣「鴻神社」

以前から気になっていた「コウノトリのお宮」に足を運びました。
「鴻巣」の町は昔、その名の通りコウノトリが営巣していた云われのある町で、
「鴻神社」は中仙道の「鴻巣宿」にあたる場所にありました。

駅を降りると早速コウノトリのオブジェがお出迎えしてくれましたが、
行き交う人々はあんまり気に掛けて居ない様子でした…。

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「鴻神社」までは駅から徒歩で10分弱くらい、
コウノトリだけあって安産祈願の妊婦さんや赤ちゃん連れの方々が参拝に訪れていて、初々しい七五三姿のお子さんやそのご両親も初々しい感じがして、秋の少し肌寒い日和に花を添えていました。

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社殿の両脇には「夫婦銀杏(めおといちょう)」、とても大きなイチョウのご神木が雄木・雌木で立っていて、この木にかつてコウノトリが営巣して「悪い大蛇をこらしめた」という言い伝えが残っているのだそうです。
↓巨大でした。

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時期的に丁度、雌木は黄色く染まっていて、雄木は未だ緑色が残っていて雄大に手の平を伸ばしているように見えましたよ。
遠くからでも見えるくらいの大木は樹齢500年以上だそうで、
夫婦円満のご神木として親しまれているそうです。
そして社殿の中にはコウノトリ夫婦の彫刻が鎮座しているのですが、
残念ながこの日は中は覗けませんでした…。

さて、わたしのもう一つのお目当てのお稲荷さんはというと、
雌木の袂に小さく祀られておりました。

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このお稲荷さんのキツネの良いところは、他のお稲荷さんのような狛狐ではなく、
天狐・地狐・人狐の三狐を祀る「三狐稲荷」というおキツネ様で、
様々な良縁、或いは絶縁にもご利益があるお稲荷さんなのだそうです。
大きなお稲荷さんでは決してありませんが、
お稲荷さんは元々が五穀豊穣を願って人が作り出した神様ですから、
大きさは関係ありません。


何よりこの「鴻神社」それほど大きな神社ではありませんでしたが、足を踏み入れた時からすんなりと迎え入れてくれる空気を感じて、他の其れとは異なった印象を受けましたよ。
其れは鳥居をくぐってから直ぐに目に入るほど大きな夫婦のイチョウの存在に、
「胎児の頃の記憶」とでも云いましょうか?、すぅっと包み込まれる感覚に安心させられてしまったからかも知れないです。

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↑は「コウノトリのおみくじ」「コウノトリの卵(友達の奥さんの安産を祈願して)」、そして、笑顔の「おキツネさま(恋みくじのおまけ)」。

幸いにも、社務所の巫女さんがとても親切で、
お守りやおみくじについて色々教えてくれました。
キツネ好きで鳥好きの私は「狐のおみくじ」や「コウノトリのおみくじ」に目が輝いてしまって、あれもこれもという感じになってしまいましたが、ご朱印は宮司さん不在で朱の判子のみでした、でも次回足を運んだ際に墨を入れてもらう楽しみが出来たので、また誰かに子供が出来た時には訪れようとおもいました。
勿論、十姉妹の子供達の事も「元気に育つよう」お参りしてきましたよっ!


そして、はなぶさ堂に念願のおキツネさんがやって来ましたよ。

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穴守稲荷・王子の狐・川越の狐と続いて相変わらず狐に憑かれていますが、
この笑顔にもほのぼの助けられる感じがします。


鴻神社のHPで親切な漫画風のコウノトリ伝説が読めますよ!
■鴻神社
http://www.koujinja.or.jp/