鳥と寺社/番外編(練馬区:三宝寺)
週末にジョギングで10km近くの距離を走るようにしてます。
その距離の中に武蔵野三十三箇所巡礼の1番~3番までがあるので、私のジョギングはお賽銭が必須の小さなお寺参りです。
丁度、折り返し地点に当る「三宝寺」の敷地は広いので、休憩をかねてお参り、お賽銭、そしてお線香を炊かせて頂くがひとつの楽しみなのです。
ひと月ほど前の事ですが、いくつかあるお堂の一つ「根本大塔」という建物の袂に何か黒い影が…猫?いやいや、なんと、「カルガモの夫婦」でした!どうしてこんなところに???水辺も無いというのに???
お寺の敷地内には池などなく、木が多いのでカラスも沢山居ます、
なんでこんなところにカルガモ夫婦が居るの?
それにしても、人馴れしていて触れる事は出来ないものの、直ぐには逃げたりしませんでした。
カメラ(携帯)を向けるとうっとりとした笑顔でこっちを向いてくれます、「あたしキレイ?」。
そこへ現れたお掃除のおじさんが「馴れたもんだろー」と満面の笑みで声を掛けてくれました。
お話を聞くと数日前から近所の藪で卵を産んで、昼近くになると蓮の桶に水浴びをしに来ているのだそうです。
ひと月前の蓮の桶↑、貴重な水浴びシーンは撮れませんでしたが、掃除のおじさんはカモの為にも水をいっぱい張ってあげているとの事、人の温かみを感じます。
そして7月に入って、蓮も大きく育ちました。
もうカルガモはどこかに旅立ってしまいましたが、訪れる度に違った表情を見せてくれるのも、お寺の魅力です。
本堂の前にも蓮の桶があり、冬場に桶を覗き込んだときには、黒メダカが一匹だけ元気に泳いでいましたが、先日は立派な蓮の花が咲いていましたよ。
そして私は、復路5kmをひたすら走りつつ、たまに見掛けた野鳥に目が留まり道草を食うのでした…。