鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

番外編:金魚と寺社(長命寺)

いつになっても「縁日」というのは心のはずむものです。

この日は月曜日でしたが、縁日が立っていました。小さな縁日で「焼そば」や「今川焼き」の屋台も出ていましたが、中でも目を引いたのは「金魚売り」です、昔ながらの盥(たらい)で売る方法で、金魚が一番綺麗に見えると言われる「上からの姿」が覗けましたよ。

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驚いたのは「東京サンショウウオ」の卵です。蛙の卵に似たバナナ型の透き通った袋のなかに、30匹くらいの赤ちゃんサンショウウオが、今にも飛び出しそうに動いていましたよ。

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因みに盥の上の方に群がっているのはメダカですよ…。

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東京サンショウウオというくらいだから、石神井公園にも居ないのかと、金魚売りのおじさんに聞いてみたら、「いるわけぁないよー、わっはっは」と高笑いでした。それにしてもこの卵、迂闊に買ってしまったら、サンショウウオ溢れかえりますよ…。

そして私は、ビオトープに住むサンバン(金魚)のお仲間を買い求めることにしました。
あんまり長いこと盥の前にしゃがんで眺めているものだから、「好きなのすくって行きなー」と、威勢の良い一声、「尾びれが三ツ又に別れてるのが丈夫だよ」と教えてくれました。サンバンも三ツ又、これはおあつらえ向きと、早速、格子状の網で絶対にすくえる金魚すくいを楽しませて貰いましたよ。

サンバンとの違いが解る様に、白色が多く混ざった子と、黒色が多く混ざった子を連れて帰る事にしました。

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ビオトープの水に慣らしながら、ゆっくりと放流、するとサンバンの方から寄ってきて、仲良く泳ぎはじめました。

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サンバン(三)の次の子たちだから、「しろよん(四)」と「くろごま(五)」と呼ぶことにしました。

 

因みに、金魚売りのおじさんは、新井薬師(東京都中野区)の「八の日(ハチノヒ)」でも毎回出店しているそうですよ。新井薬師といえば「めめ」眼病にご利益のある神様だったような…、毎月第一日曜日には骨董市も楽しめるお寺です。

 

思わぬ縁日との遭遇からの番外編でしたが、縁日と言うだけあって新しいご縁に巡りあえて本当によい春の日和でした。(おわり)