鳥とほうき草
箒(ほうき)の魅力はその形と機能性?、はて?。
なにに惹かれるのかは未だ解りませんが、何故かうちには箒が溜まります。
買う時は凡そ「かわいい」という理由で買ってしまうので、ある意味、熱狂的箒ファンですが、収集家ではありません。実際に使ってみると、形や刷毛の硬さによって各々の個性を発揮し、其々の担当する掃除場所が自然と見つかるものです。
この理にかなった仕事っぷり、その素直さは魅力の一つかもしれません。
過去に乾燥したほうき草を仕入れて箒を作り、個展等で販売したのですが、その時に仕入れたほうき草がまだあまっていて、偶々鳥カゴの横に立て掛けて置いた時のこと、十姉妹の雀(じゃく)がカゴの中から一所懸命それを突いて引っ張っていたのです、最初は「ダメだよー」と言いつつ取り除いて居たのですが、そのいたずらはエスカレートしてワラのつぼ巣に運んでは、巣の中でもてあそんでいるのです、この行動を「ことりやさん」に相談したら、それは至って当たり前の行為で、「巣の中に布団を敷きたいのだよ」と言うのです。そして、それ専用の「巣草(すぐさ)」と言うのが売っていることを教えて貰って、早速購入、カゴの横にぶら下げました。すると燕も雀も大喜びです!
↑「巣草」麻紐で縛ると箒みたいでかわいい(と思うのは私だけでしょうか…)。
燕と雀がうちに来て1年程、つぼ巣の掃除はした事がありませんでした、水浴びで濡れて痛んだり、ふんが溜まっていたりして困っていたのですが、住んでいる部屋を荒らされるのは人間だっていやなものです。しかし、ことりやさんに「つぼ巣は消耗品」と聞いたので、早速新しい巣に交換、すると大喜びで巣草を運び、新しい寝床があっという間に作られましたよ。
↑新しい巣が気になる「雀(じゃく」。
↑せっせと「巣草」を運び込んで。
↑新しい部屋で満足そうにしていました。
誰にも教わらずにちゃんと自分の寝床が作れるなんて、鳥の習性とはいえ偉いなぁ。
たまには「ほうき草」でカゴの掃除もしてくれたら良いのですが…。