鳥とハーモニカ

はなぶさ堂の日々の事。

鳥と散歩道(その1)

日曜の朝が晴天だとうれしいものです。特に春は動植物も活き活きとしていて、ついつい外に足が向きますよ。

東京は建物ばかりで自然が少ないですが、野鳥と呼ばれる鳥たちは東京にも沢山居ます、スズメ・ハト・カラス・ヒヨドリムクドリオナガシジュウカラ・メジロ・セキレイ、等々。水辺の鳥だと、カルガモ・オナガガモカイツブリ・カワウ・バン・キンクロハジロゴイサギアオサギ、等々。ちょっと気を付けて見るとこんなに沢山の種類が居ます。

鳥の存在に意識を置かなければ、小さな鳥はスズメ、中くらいの鳥はハト、大き目の鳥はカラス、水辺の鳥はカモ、という風にして片付けてしまっても人間の日常生活には何の支障もありません。だけど、鳥にもこんなに沢山の種類があって、しかも身近に存在している事に気がつくと普段の散歩道がとっても楽しくなるのです。

 

2年くらい前から、散歩がてらにフィールドノートを描いているのですが、今日はその一部を紹介します。

近所の石神井公園によく散歩に行きます、のんきな日和には釣りをしたりもします。公園までは川沿いの道をひたすらぽてぽてと歩いて、まず見かけるのは「セキレイ」です。「チチンチチン」と鳴きながら、尾羽をふりふり楽しそう。川の向こうとこっちを行ったり来たり、白と黒が水面の光と反射してとても綺麗です。

そして同じ川にはカルガモ家族が、気持ち良さそうにぷかぷか浮かんでいます。この時はオナガガモの家族が渡って来ていたようで、逆立ち泳ぎで水中の食べ物を夢中で探し回っていましたよ。

 

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公園に辿り着くまでに、ハトが日光浴をしていたり、カラスが水浴びをしていたり、都会の鳥たちも、こんなところでのんびりぬくぬくしているのだなぁ、という感じの緩さです。

 

石神井公園は池が二つに分かれていて、大きな石神井池と、野鳥保護区にもなっている三宝寺池というのがあります。三宝寺池では綺麗なサギの仲間や色々な水鳥に会えます。パラダイスです。

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↓この日は、カモに混じって大きな白い水鳥(これはアヒルなのだろうか?野生?、胸肉が美味そうな太り具合…。)が、大きな羽を広げて何やら興奮していましたよ。(食われるとでも思ったのかな?)

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帰り道、川の流れに沿ってカワウが飛んできました、この頃私は、東京に鵜が居る事を知りませんでした、鵜といえば紐で繋がれて漁をするイメージだったからです。後から調べてみると、近年カワウは繁殖していて、ある地方では何やら害を及ぼしている所もあるそうです。反対に、石神井公園では以前なかなか見られなかった「カワセミ」が増え始めていたり、数年前には「黒鳥が渡りの途中に立ち寄った」そんなニュースもありました。

東京都心は人でごった返していますが、人の意識も手伝って、大きな生態系も少しずつ整ってきているんですね。

私が野鳥を語るなんて少々おこがましい気もしたのですが、自分の見た事、思った事を、そのままお話して行けたらと思います。

 

鳥と散歩道:その2へ続く