鳥と生活 / 人間の事情と鳥の事情 最終章 -十姉妹の事情-
十姉妹の原種はコシジロキンパラという鳥で、江戸時代の日本でカエデチョウ科の何らかの鳥との交配により人の手で作り出された種類なのだそうです。
そして日本では「飼鳥」として、江戸時代からずっと人間と暮らしているのです。
コシジロキンパラはどちらかと言うと“ヨーロッパ十姉妹”に近いような気がするけど、十姉妹も色柄は其々ですがやっぱり“腰が白い”です。
ほら、このとおり色違いでも同じ腰白コスチュームなの。
そして十姉妹は常に仲良しで、ケンカなんて全くと言っていいほどしません。
たまに突いちゃう子も居るみたいだけど…。
だけどその分、子作りもとっても上手で放っておくと直ぐに卵を産んで、家族揃って変わり番こに抱卵をしてくれます。
だけど、はなぶさ堂には現在十姉妹が14羽も居て…。
兄弟姉妹も多いので出来るだけ交配を避けるべく、オスメスでカゴを分けて暮らしています。
こちらは女子部屋。
いつもジュリジュリ鳴いていて、まるで洋服や食べ物の事で会話を弾ませているみたいに見えます。
こちらは男子部屋。
「まゆ(眉♂)」は相変わらず凛々しい顔つき、ツボ巣に3羽、「あか(茜♂)」「はぎ(萩♂)」「いちじく(九♂)」男同士でぎゅっとなってるけど「じゃまだ!どけ!」なんて絶対に言いませんよ。
むしろ仲良く囀りあって音楽系男子とも取れます。
さてさて、こちらの2羽はブログにも他のSNSにも初登場の「レラ♂」と「ミラ♀」です。
前回、前々回と紹介したキンカチョウの「シドくん♂」文鳥の「ラーラ♀」と一緒に、訳あって同じ飼い主さんから引き取った最後の2羽です。
“はなぶさ堂”の子達にしては名前がカタカナ?よく言われます…。
前の飼い主さんも「名前変えて良いよ」と言ってくれたのですが、「せっかく授かった名前を変えるなんておかしい」と思ったのでそのまま呼んでいます。
ドレミファソラシドの音階が名前の由来になっているのだそうですよ。
せっかく“つがい”で引き取った子達だけど、手軽に子供を増やす訳にも行かないので渋々部屋分けはさせてもらいました…。
「レラ♂」は男子部屋で、「まゆ(眉♂)」ととっても仲良し、二人とも特徴的な囀りをするので、やっぱり“音楽系男子”だなぁと思うこの頃。
「ミラ♀」は女子部屋で人一倍ブランコをこいで遊んでいます。
そして、はなぶさ堂の十姉妹と言えば「じゃく(雀♂)右」と「ちょこなん(猪口南♀)左」です。
9羽の子供を育てて、その後も二人はずっと同じカゴで生活をしています。
「じゃく(雀♂)」は“はなぶさ堂”に一番初めにお迎えした十姉妹。
時が経つのは早いもので、現在5歳になります。
十姉妹の寿命は5年~8年?まあ色々言われますけど、「じゃく(雀♂)」も最近はあんまり囀らなくなりました…。
でも、とっても元気だし、瞳も相変わらずキラキラしています。
「ちょこなん(猪口南♀)」は4歳にして、卵を殆ど産まなくなってきています…。
たまに産んでも、軟卵が多く2羽にはカルシウムとビタミンを多目に与えていますが、特にこの子達にこれ以上の子孫を期待しないので、老後ののんびりした時間を楽しんでもらっているつもりです。
たくさん食べるし糞の状態も好調、そして何より水浴びが大好き!。
長生きしてもらわなきゃね!。
そんな「じゃく(雀♂)」パパ、子供達との会話の時間も忘れません。
最初は娘たちの婿としてお迎えされた「まゆ(眉♂)」とも良い関係を保っています。
十姉妹達を放鳥する時は“気まぐれ”で、朝の掃除の時にもカゴから出たがる子も居るのですが、飼い主に時間がある時はカゴの入り口をわざと開けるようにしています。
実際、上の写真の様に勝手に出てきて井戸端会議が始まるのだから、十姉妹っていう生き物は本当に呑気で、居心地の良い空間を作ってくれます。
いつも真っ先にカゴの外に出たがる「りん(鈴♀)」ちゃん。
はなぶさ堂のwebstore「コトリカッタ」のロゴのモデルにもなっている子です。
後を付いて来た「あお(藍♀)」は水浴びが目当てだったみたい。
このオレンジ色の水浴び容器は、この子達がヒナだった時から使っている容器なの、これも「大丈夫なもの」ってちゃんと覚えてるんだね。
最近この容器は、お外で水浴び派のキンカチョウ「こまき(小牧♂)」の為に置いているのだけれども、ほら「ちょびちん(猪備珍♀)」もこれが好きみたい。
男子部屋からだって遠慮なく飛び出してきます。
「いちじく(九♂)」珍しくテーブルまで遊びに来てくれました。
その後を追ってきた「はぎ(萩♂)」爪が伸びていたので飼い主にとっ捕まる…。
爪切りにしても、十姉妹の場合はこんな感じで“気まぐれ”に行われています。
十姉妹を放鳥しているとなんだかまるで森の中の住人になった居心地がします。
でも、そんな彼らは自然界には存在しない種類でもあるわけで…、人間の事情から作り出されたいきもの…、だからこそ人間との共存を選んで優しい性格に進化してきたのだと私は思います。
十姉妹には何の事情も感じません、小さな子孫をたくさん残しながらも、短命にして前向きな生き方。
日々のんびりと穏やかに囀っていて、陽の出と共に起きて、日が暮れればぎゅっと支え合いながら眠る。
常にまわりの事に気を配っていて、たくさん一緒に暮らしていても誰も自分が一番では居ないから、みんな仲良しで居てくれるんだと思います。
そうして毎日しっかりとした朝を迎える十姉妹達。
十姉妹の様に優しい生活が出来れば、人間だって争い事なんかしなくなるんだろうなぁ…、なんてちょっと考えてしまったら、ここにもまた見習いたい鳥たちの平和がありました。
「人間の事情と鳥の事情」はこの辺で完結させておきましょう…。
5ヶ月間ブログを更新出来ない状況だったので、書きたい事は未だあるのですが…。
そして、はなぶさ堂には未だ紹介しきれいてない子が居ます。
人は鶏肉を食べます、そして人間の事情から鳥の命が連鎖をさせられる事もあって、そんな状況に出くわしたら、偽善だけど、手を差し伸べるしかなかった…。
猛禽類の餌にされる寸前で引き取ったヒメウズラのお話を綴ろうかと思います。
それでは、いつも読んでくださる皆さんに感謝しつつ、また次回お会いしましょうね。
鳥と生活 / 人間の事情と鳥の事情 其の参 -文鳥の事情-
10月24日、本日は「文鳥の日」なのだそうです。
そして、吉祥寺にて「文鳥まつり」も開催中で会場は文鳥好きな方々でとっても賑わっていました。
さて、はなぶさ堂の文鳥たちは現在6羽。
以前からこのブログでも紹介している「あめ(飴♂)」と「ゆき(雪♂)」、相変わらず男同士でどっちが強いか胸の張り合いをしています。
「あめ(飴♂)左」は、はなぶさ堂に一番最初に来たシナモン文鳥。中雛から育てたせいか現在は半手乗り状態。
「ゆき(雪♂)右」は、「あめ(飴♂)」のお嫁さんにと、一か八か性別が解らないうちからお迎えしたアルビノ文鳥。期待は敵わず男の子でした…。
でも2羽はとっても仲良し、いがみ合っている訳ではないのだけど、いつも「自分の方が強いぞ!」とお互いにアピールしては、「あめ(飴♂)」センパイが逃げ回る結末になります…。
そんな二人の関係に花が咲きました。
この子は前回の記事でもお話した、キンカチョウの「シド君♂」と一緒に5月頃に引き取ったシナモン文鳥の女の子。
名前を「ラーラ♀」と言います。
水道の蛇口から水浴びが出来る「ラーラ♀」。
前の飼い主さんにもとっても可愛がられていたので、いろんな事を上手にこなします。
水浴びが大好きな「ラーラ♀」さん、お鍋でだって水浴びしちゃうの。
放鳥していても水浴びがしたい時は流し台の上から離れません。
「あめ(飴♂)」右と比べると、羽色も少し明るくて、いかにも女の子って感じの「ラーラ♀」は、頭のてっぺんが少しだけ“ごましお”なんです。
とにかく人間が大好きな「ラーラさん♀」夜はやっぱり手の中が良いみたい。
ひっくり返されても動じない「ラーラさん♀」。
こんな優秀な子を手放さざるを得なかった元の飼い主さんもよっぽどの決意が要った事でしょう…。
そうこうしていると、抱っこされている「ラーラ♀」にヤキモチを焼く「あめ(飴♂)」…。
「あめ(飴♂)」の事も抱っこしてやらないと、耳元で「ぽちーぽちー」とうるさく催促されてしまうのです…。
朝も「ラーラ♀」はカゴの外に居ます。
特に朝は飼い主が出掛けてしまう事が解るのかな?スリッパの上に乗って外出を阻止しようとしているみたい。
それでも行かねばならぬのです!あんた達のご飯の為に“はなぶさ堂”は働いているのだから!
「ラーラ♀」さん、すねちゃった…。
さてさて、それともう1人“はなぶさ堂”の住人となったホッペの黒い女の子。
ホオグロ文鳥の「トトさん(徒々♀)」です。
ホオグロ文鳥というのは文鳥の品種ではなくて、桜や並文鳥の突然変異なのだそうです、この子の親は定かではないのだけど、兄弟には桜やごま塩さんが多くて、ここまで頬の黒い子はこの子だけでした。
特徴はクチバシの下(あご?)だけが白い事、並文鳥にしても、シナモン・シルバーにしても、あごには色のある羽が生えるのですが、「トトさん(徒々♀)」はホオグロでありつつ“あご白”でもあるのです…(笑)。
そんな「トトさん(徒々♀)」は荒鳥なので当然「抱っこ嫌だ!」と噛み付きます…。
良く観察すると目の奥がとても赤いのだけど、アルビノのそれとは違うようです。
因みに、アルビノ文鳥「ゆき(雪♂)」の目はこんなに赤くてルビーの様です。
「トトさん(徒々♀)」の目は、光の当たり方次第で真っ黒に見えたりもします。
「トトさん(徒々♀)」もやっぱり水浴びが大好き!。
ホオグロであることも日照不足か何かが影響している事らしいので、毎日水浴びをしたり、たくさん食べたりして健康で居られれば、換羽を繰り返していつか頬が白くなってしまうのでしょう…。
このままで居て欲しいなぁ…。
最近は「ゆき(雪♂)」と、とっても仲が良い「トトさん(徒々♀)」。
実は「トトさん(徒々♀)」最初は写真撮影の為に知合いのお店からお借りした子なんです。
某出版社さんからお声が掛かって、写真提供に協力をしただけなのですが、「文鳥との暮らしがわかる本」と言う本が最近発売され、その中のホオグロ文鳥の項目でちょっとだけモデルさんをしています。
因みに「ゆき(雪♂)」もアルビノの項目に載せてもらっています。
それにしても、2羽があんまり仲良しなものだから、「トトさん(徒々♀)」はそのまま貰い受ける事に…、二人の時間を邪魔しないように新しいお部屋も提供してあげました。
アルビノとホオグロが一緒に生活をしているカゴなんて、ちょっと夢みたいだけどもしこの子達に子供が出来たらどんな子になるのでしょうね?
時は少し遡って、お話はもう少し続きます…。
この二人はつがいのシルバー文鳥「またお迎えしたの?」って言わないで下さいね…。
はなぶさ堂はそもそも、グラフィックデザインを生業にしているのですが、副業で動物のお世話の仕事もしていて、カメの飼育施設のお手伝いの他に、某ブリーダーさんの所にはもう一年以上通い続け、たくさんの大きな鳥たちのお世話のお手伝いもしているのです。
そんな“はなぶさ堂”に某所からお仕事の依頼が届いたのです。そのお仕事とは…。
シルバー文鳥のヒナを孵す事でした。
鳥も環境によって卵を産んでも孵さなかったり、落ち着けないとなかなか子供は取れません。
そして、売れ残った文鳥たちは成鳥になってしまうと荒鳥と言われ、なかなかお迎えも見込めないという事情があって…。
人間の勝手な事情からすると、残る道はせめて種親として子孫を残してもらう事。
そういう訳で、はなぶさ堂でこの2羽を預かっているのです。
“種親”じゃかわいそうなので、“はなぶさ堂”に居る間だけでも名前をあげなきゃと思って、左のオスに「ギンコ(銀呼)」右のメスに「スズ(錫)」という名を付けました。
はなぶさ堂に来てからと言うもの、せっせとツボ巣に巣草を運んで、先日3つ目の卵を産みましたよ。
とっても綺麗な羽色の「スズ(錫♀)」はお上品な顔立ちで卵の見張りをしていました。
換羽でホッペが少しやさぐれている「ギンコ(銀呼♂)」卵を見せてすらくれません…。
大事に大事に卵を抱いて、丈夫な赤ちゃん産まれるといいね!。
誰にもお迎えされず、鳥屋やペットショップの隅には、文鳥に限った事ではなく、この子達の様な生き方をしている子達もたくさん居ます。
せめて、この子達の子供達は暖かい家庭にお迎えしてもらいたい、そう考えていたら「ギンコ(銀呼♂)」と「スズ(錫♀)」の事がとてもとても愛おしく思えてきました…。
鳥も人も様々な事情を持って生きているのです…。
江戸の昔から人と飼い鳥の関係は変わらないと言うのに、「飼う」という事の責任を考えずに「飼う事自体がエゴ」と、その事から逃げるような発言も人間は巧みに使います。
「文鳥の日」という今日、こういった記念日を切っ掛けに、幸せな文鳥さん達がまた増えることを願いつつ、今日のお話はここまで…。
それでは、毎々お付き合いくださるみなさん、次の更新をお楽しみに…。
おっと、そういえば「文鳥まつり10」に“はなぶさ堂”も出展しております。
会場には連日たくさんのお客さんが来て下さって、「こんなに文鳥好きがたくさん居るのか!」と“はなぶさ堂”も驚きを隠せない状態です!。
26日(水)まで開催しておりますので、お近くの方は是非、足を運んでみてくださいね!かわいい文鳥グッズに会場が埋もれてます。
■文鳥まつり公式サイト
■はなぶさ堂/cotorikatta の文鳥グッズです↓。
はなぶさ堂の文鳥グッズはwebstore/コトリカッタでも購入できます。
文鳥まつりに来れない遠方の方にも通信販売しております!
■はなぶさ堂/cotorikatta
★↓文鳥飼いさんたちの色んなブログが紹介されています!
鳥と生活 / 人間の事情と鳥の事情 其の弐 -キンカチョウの事情-
はなぶさ堂には今、キンカチョウが全部で5羽居ます。
これまでブログで紹介をしているキンカチョウは「甜々♂」「なつめ♀」「たまき♀」の3羽でしたが、人の事情も色々で鳥の事情も色々で、その後増えたり減ったり…。
時は5月、知り合いから「鳥を引き取って欲しい」という連絡がありました。
とっても良く人に懐いている文鳥1羽、それとカゴの鳥のキンカチョウ1羽につがいの十姉妹の合計4羽。元の飼い主さんだってそれはそれは可愛がっていたものですから、当然別れたくはなかったのです…。
どうして引き取る事になったかというと、それまで仲良く同居していたワンちゃんとのウマが合わくなったという事でした。
文鳥と十姉妹の事は追々お話しするとして、今日は先ずキンカチョウの事をお話しようと思います。
はなぶさ堂に引き取られた「シド君♂」ノーマルキンカチョウの男の子。
実はこの子も足が悪くて、バンブルフットというのだったか?通常の固体の足に比べて少し腫上がって、かさかさとしている様に見えます。
実際上の写真のように、しょっちゅう瘡蓋を作っているものだから、うちに来てからと言うもの、何度も止まり木を血だらけにして、何度も心配をしました…。
止血をしたり、抗生剤を飲ませたり、止まり木のサイズを変えてみたり、色々試しているうちに、血を出す回数も最近は減ってきています。
そんな「シド君♂」は“はなぶさ堂”に来た瞬間から「たまき(環♀)」と同じカゴで暮らし始めました。
「シド君♂」は足の具合もあって片足をかばう様な格好で止まり木に留まるので、いつも「たまき(環♀)」に寄りかかっているんです。
「たまき(環♀)」もそれを嫌がらず、なんだか最初から知り合いだったみたいに振舞っていました。
だけども、足の悪い「シド君♂」たまに「たまき(環♀)」に足を突かれてしまって、悪気がある訳ではないのでしょうけど、一時離してやることにしました。
と言っても空いているカゴも無いしと、「てん(甜々♂)」と「なつめ(棗♀)」の暮らすカゴに「シド君」を放り込んでみたのです。
するとどうでしょう、夫婦の間に割り込んだというのに、不機嫌にもならずに受け入れる二羽…。
左上「てん(甜々♂)」下「なつめ(棗♀)」右「シド君♂」。
この頃辺りから“はなぶさ堂”は外出仕事が増えてしまって、一先ず「シド君も突かれないし、仲が良いならそれで良いや」と気楽に考えていました。
さて話は飛びますが、時が経って5月末、気候も段々と夏寄りに近づいた某日。
板橋区の東武練馬にある「ペットショップアイランド」さんのお手伝いのお仕事が舞い込んだので、小鳥グッズの販売もさせて頂きつつ2日間の鳥屋修行。
大きなベンガルワシミミズク、最初は怖くて触れなかったけど最後には何とか頭を撫でられるくらいにはなりました…。
そして可愛かったのが、チャボのヒヨコ。
左がお手伝いした当日の写真、右は最近お邪魔した時の写真です。
あっという間にトサカって伸びるものなんですね…。
そこで出会ってしまったキンカチョウ、イザベラフォーンのヒナでした。
2日間この子にさし餌をさせてもらって、あまりの可愛さに結局連れて帰る事に…。
これで、はなぶさ堂のキンカチョウが5羽になった訳です。
連れて帰ったこの子は名を「こまき(小牧♂)」と言います。
とっても元気で、その上甘えん坊…。なかなか一人餌が出来ない子でした…。
お腹いっぱいだけど、まだ食べたい「こまき(小牧♂)」。
訳あって出向仕事を増やしていた“はなぶさ堂”は、カメの飼育施設のお仕事を手伝っていて、「こまき(小牧♂)」も直ぐに一人餌出来るだろうと踏んでいたものですから、数日の間どこに行くにも「こまき(小牧♂)」と一緒でした。
さあ、大変なのはここからです!
先にお話した、「てん(甜々♂)」「なつめ(棗♀)」「シド君♂」のカゴで驚くべき出来事が起きていたのです!。
「なつめ(棗♀)」はちょくちょく卵を産んでいて、大概外に放り出すか全く卵は抱かないかのどちらか…、「てん(甜々♂)」との子供も期待していたのだけど、抱卵しても直ぐに飽きてしまって子作り出来ないものと思い込んで居たのです。
そして、産んだ卵も中途半端に抱くものだからツボ巣に放置していたのだけど…。
孵って居たのです!。
それも中途半端に育雛されてほんのわずかな声しか聞こえない子達…。
ここまで気が付かなかった原因は、カゴを高い所に掛けていてツボ巣を覗く暇もなく仕事に外出していた事と、朝は餌と水替えだけ、夜は帰って直ぐ電気をつける前にカゴに布を掛けて寝かす様な生活になってしまっていた事…。
雛の小さな小さな声が聞こえるまで全く気が付かず、気付いた時には育児放棄状態、危うく放置して落としてしまう所でした…。
巣あげして数日、最初は餌食いも悪く口の周りがさし餌でカピカピ。
そして、ナゾなのは「てん(甜々♂)」「シド君♂」どちらとの子なの?何となく覚えているのは、「てん(甜々♂)」がツボ巣に居る事が多かった事、だけどどうみてもイザベラフォーンの羽色ではないのです…。
恐らく「シド君♂」と「なつめ(棗♀)」の子を「てん(甜々♂)」が主に抱卵して居たのではないでしょうか?
或いは、「なつめ(棗♀)」の遺伝子が強烈なのか…。
そして元気を取り戻したちびたち「ごはんくれ~」の様子。
それからと言うもの、覚悟を決めてどこまでも連れて歩きました。
飼育施設ではカメさん(ミナミイシガメ)と記念写真。
らんちゅうさんとも記念写真。
出向先にも、打合せ先にも連れて行き、自転車や電車やバスに車、この子たちは色んな乗り物を経験しました。
畚をリュックの中に忍び込ませ、歩き方も慎重になりつつ、温度管理やさし餌の時間にもそれはそれは気を使いました。
だけど、本当はこういう状態は真似をして欲しく無い事でもあり…。
唯でさえ、先にお迎えした「こまき(小牧♂)」のお世話もしていると言う事もあって、早々に貰ってくれる人を探しながらの育雛でした。
instagram等では訃報を伝えたくなかったので、「2羽とも元気です」とお答えをしていたのですが、実は私の世話が行き届かず一羽を落としてしまいました…。
もう一羽はというと、仕事の知り合いの紹介で引き取ってもらう事が出来ました。
とても鳥に詳しい初老の方でしたが、SNS等をされるタイプの方ではなく、その後の事は音沙汰なく…。きっと元気に成長してくれている事と思います。
そんな最中、飼育施設ではカメの赤ちゃんが誕生しました。
殻を突き破ったばかりのカメさん、貴重な経験をしました。
ほら、こんなにちいちゃい。
クサガメのあかちゃん「ゼニガメ」です。
さて、「こまき(小牧♂)」はというと、順調に一人餌も出来るようになって、クチバシも立派なオレンジ色、ホッペも少しオレンジ色になってきました。
この時点で男の子だと言う事が判明。
それからどんどん立派になって、今はもう遊びたい盛りです。
ハンモックごっこをしたり、手の平でコロンしたり…。
旅立つ命もあれば、また新しく生まれる命もあって、人にもそれぞ事情があるけど、鳥にも育児をしたくない事情があったりするのでしょうね…。
「なつめ(棗♀)」ときたら、そんなことお構いなしに人の手の平でぶちゃ顔で眠ります。
それでも、人にはどうにかして生かしてやろうとか、助けなきゃという気持ちがあって、努力が実らない時もあるけれど、それは優しさにも繋がっていて…。
「鳥の事情」はどうだか解らないけど、「人間の事情」には“優しさ”の反面“残酷さ”も存在するという事を受け入れなくてはいけないと感じました。
いきものたちには本当にいろんな事を教えられます…。
ここまでが、ここ5ヶ月の“はなぶさ堂”のキンカチョウのお話。
さて次回は?
「こまき(小牧♂)」とお話しているのは「トトさん?」ほっぺが黒いのね?。
そう、文鳥のお話を書きたいと思っています。
それでは、みなさんまた次回にお会いしましょう…。
鳥と生活 / 人間の事情と鳥の事情 其の壱 ~ヒメウズラの事情~
さて、どこから綴れば良いものやら…。
実に5ヶ月もブログ更新をサボりました…。
ともあれ、はなぶさ堂は元気にしていて、鳥たちもみんな元気です。
instagramやTwitterでは随時紹介しているのですが、いろんな方からブログを書いて欲しいという応援の声をコメントやメールで寄せていただき、これからはもう少しブログにも時間を割こうと思い始めたこの頃で御座います。
拙い文章しか書けませんけど、あたたかく見守ってくださる方々に、鳥たちを通じてめぐり合えた事に本当に感謝しています。
ご挨拶はそこそこにして、5月に書いたヒメウズラたちの事からお話の続きをはじめようかと思います。
足を親鳥に突かれて指は殆ど欠損、そして右足は曲がってしまって、まともに歩く事も立つ事もできないヒメウズラの「あんよ(杏世♀)」。
とっても元気にしていて、10月に入ってから始めて卵を産みました。
あんよ♀が卵を産む時は、力尽きる時だろうと正直思っていました。
だけど、あんよ♀は強い子!普通のヒメウズラなら2ヶ月ちょっとで卵も産み始めるのですが、3月に産まれ7ヶ月掛けてやっと大人になりました。
最近は2日に一個位のペースで産むのですが、軟卵を落としたりと少し心配もあります…。
でも、あんよ♀はリスクを跳ね除けるように、毎朝大きな声で飼い主を起してくれます。
それに釣られて、お兄ちゃんの「うい(憂♂)」が雄叫びを上げ、ついでにお父さんの「うりの(瓜乃♂)」も…。
我が家のヒメウズラは目覚まし時計と化しております…。
あんよ♀のお兄ちゃん、この子も足を少し欠損してしまって、結局貰い手はなかったので「うい(憂♂)」という名を与えました。
父「うりの」にそっくりで、ついつい「うり」と呼んでしまうので、間違ってもあんまり解らないように「うい」。
変な格好をしているけど、手の平でくつろいぐ「うい(憂♂)」ちゃん。
毎日元気に走り回っています!。
そして次女は里親さんに貰われ、現在は新しい家族の下で子育てに奮闘中だそうです。
関東から遠く離れ、遠方に旅立ったこの子は「ちまき」という名を貰って、とても可愛がってもらっています。
SNSのお陰で元気にしている「ちまき」を見ることが出来てとても嬉しいです。
最後は長女、ふてくされ顔をしてるけど、砂浴びをしたら眠くなっちゃったみたい…。
とってもチャーミングなシルバー女子です。
この子は里子に出そうと思っていた矢先に、頭を大怪我してしまって血まみれに…、頭に大きな大きな瘡蓋を作ってしまって、一時は落鳥するのではないかと慌てました…。でも現在は綺麗に回復して結局そのまま“はなぶさ堂”に留まりました。
名前は「わさ(和佐♀)」といいます。
帰宅の度に誰よりも激しく「抱っこしてアピール」をする「わさ」、耳の後ろをこちょこちょされるのが大好きなんです。
さあ、ここまでが“はなぶさ堂”で産まれたヒメウズラ達のお話の続きでした…。
貰い手があるかと思って名前を付けてなかった子達も、今は家族の一員です。
しかし、ヒメウズラだけでこのボリューム…。
その後も空白の5ヶ月間“はなぶさ堂”には日々鳥たちとの暮らしのお話が続くのです。
今回は数回に分けてお話させてくださいね、読む方も疲れちゃうでしょうから…。
最後に少しだけ、次回は「錦花鳥」のお話をしようと思います。
ほやほやのヒナ毛、いったい誰の赤ちゃんか知ら?
ぷくっとふくれたこの子はだぁれだ?
お話の続きはまた今度。
これでブログを書かなきゃいけない理由も出来ました(笑)。
鳥と生活 / 足を怪我したヒメウズラ達
前回紹介したヒメウズラの赤ちゃんたちのその後のお話です。
実は、前回の記事を書いてから母親のうずまきさんが換羽に入り、
突然苛立って、子供達を突き始めてしまったんです…。
ヒメウズラの子育てなんてネットでもあんまり書かれていないので、これも、経験しないと解らない事と自分の勉強不足を反省しつつ、子供達を親元から離して、別居させる事になりました。
朝は、お布団の上で日向ぼっこ。
小さいうちは従順でみんなころころしています。
だけど、実はみんな幼くして親鳥に足をたくさん突かれてしまって、
上手く歩けなかったのです…。
何日か経って少し成長した頃、一番上の子は足の怪我は少なかったものの、
片足の親指の爪を失いました。
2番目の子も同じように足の爪の一部を失いました。
3番目の子、左足が特に悪くて指先が曲がってしました…。
末っ子。お見せするにも少々辛い画像ではありますけど、
両足が悪くて、親指と前指を何本か失ってしまいました…。
末っ子は立つのもやっとで、満足に歩けない状態でしたが、
3番目の子といつも一緒にくっ付いていました。
バンブルフットや欠損等、足の悪い鳥は世の中にはたくさん居るので、
足が悪くても命に関わる状態ではないと考えて、毎日この子達の健康状態をチェックしました。
健康チェックは末っ子以外の3羽、同時に保定して足の状態を見てやりました。
3羽ともじっと良い子にして、足のチェックが終わったら頭をちょんちょんちょんしてあげます。
大きくなってくると流石に3羽同時はできないけど、
2羽は親指の爪が無いものの、問題なく歩き回ります。
とっても元気に成長しました。
3番目の子(写真右)と末っ子(写真真ん中)は足の怪我のせいか成長が遅くて、
特に末っ子はまともに歩くこともできないため、1人部屋に移動しました。
常に右足が伸び切った状態で指も欠損してしまったけど、傷口は治って元気に成長を続けています。
この子は貰い手も付かないでしょうから「アンヨ」という名前を付けました。
他の3羽も仲良く育って毎日たくさん食べて走り回っています。
そして、現在生後2ヶ月ほど、綺麗に大人の羽が生え揃っています。
一番上の子、赤ちゃんの時はまっ黄色だったけど、
現在はシルバーともシナモンとも言えない様な、
何とも綺麗な色に成長しました。多分女の子だと思います。
2番目の子、赤ちゃんの時はうり坊、成長してもウリ羽のままとても綺麗、
この子もたぶん女の子です。
3番目の子、お父さんそっくりのカラーに成長。
足は悪いけどどこまでも走り回ります、やんちゃな所までお父さんにそっくりです。
確実に男の子ですね…。
そして最後は末っ子のアンヨ。
足が曲がってしまってまともに歩けないので、生活にもリスクが大きく、まだ大人の羽も生え揃わないでいます。
もともと飛ぶことを忘れたウズラから、足を奪ってしまうと、生活の幅も視野も少なくなってしまい、ご飯を食べることや水を飲むことだけでも大変だと思います。
だけど、この子は一生懸命に生きていて、毎日元気に呼び鳴きをしています。
そんな、アンヨは綺麗な白姫!うちの自慢の子です!
ノーマルのオスとシナモンから産まれた子たち、
こんなに色とりどり個性が出るとは思いませんでした。
怪我のリスクはあってもみんなカワイイので、
アンヨ以外の3羽も貰い手が付かなかった時には名前を付けてやろうと思っています。
ヒメウズラの抱卵は珍しいと聞いて、
その後も親鳥任せにしてしまった結果、親鳥に攻撃された子達、
大概の鳥は巣立ちを促す為に親鳥が厳しくしますけど、
読んでくださっている皆さんの中で、もし、私と同じような環境でヒメウズラが自分で卵を孵したら、できるだけ早めに親鳥から離して飼育することをオススメします。
鳥と生活 / ヒメウズラの子育て
何で読んだのか忘れてしまいましたが、
ヒメウズラなどの家禽類には、「進化の過程で抱卵の本能が欠けてしまっている」と言う記事を読んだことがあります。
それが正しいかは解りませんが、ニワトリも然り、人が食用に卵を取れるように進化した家禽類、ウズラもやはり産み落とした卵が孵化するまで抱続ける子は珍しいと聞いていたので、たまに抱卵を始めてもどうせ直ぐやめるだろうと思っていました。
うずまきさん♀も、たまに無性卵を産んでは気まぐれに抱きかかえて、三日坊主ばかりだったのだけど、今回はあんまり大事そうにしているものだから、暫く見守ってやる事にしました。
上から見ると、羽をまあるく囲って、まるで円盤のようにお腹をペタンコにしています。
飼育に使っている「広葉樹のマット」を上手にかき集めては、まあるく巣を作ってそのうえでじっとしています。
お腹の下がどうなっているかというとこんな感じ↑。
ずっと抱っこしている訳にも行かないので、ご飯の時やお水の時、あと「うずまきさん♀」の場合はたまに“抱っこしてアピール”なんかもあったので、そんな時は頭を撫でてやりました。
そうそう、卵は全部で7つ抱いていましたけど、卵を産む前の放鳥の時に一度だけ交尾をしているのを見かけたので、この中には1つだけ有精卵があるだろうと、飼い主もそれを密かに期待していました。
そしてなんと、抱卵すること約2週間くらいだったかな?。
小さなヒナが生まれたんです!
そのうえ、ヒナは一羽だけではありませんでした。
孵った卵の殻は全部で四個。
意外と殻も厚くて、小さな恐竜でも産まれたのではないかと思うような雰囲気です。
はい、産まれた子達は全部で四羽。
一回しか交尾は見ていなかったけど一回の交尾で有精卵がいくつか出来るのかぁ?
小さなヒナたちは、カゴの中に手を差し伸べると、お母さんのお腹と間違えて手の下に潜ってきます。
黄色い子が2羽、上の子は少し茶色身掛かっているのでシナモンかなぁ?
手前の子は今のところクセの無い黄色、白姫のヒナがこんな感じだけど、シナモンとノーマルを掛けた子なので、親に白姫の遺伝子があったら真っ白になるかもしれませんね…。
こちらは父親似のうり坊ちゃん。
大人になったらクチバシが黒くなって羽色も全然違う模様になるのだけど、小さいうちはクチバシがピンク色で本当にかわいいです。
みんなでお豆腐の時間。
ヒメウズラはさし餌が要らないので、産まれて直ぐから自分でご飯を食べ始めます。
小さなうちは温度管理が重要だけど、うずまきさん♀がお腹の下で抱っこしてくれるので、今回は手間が掛からなくてとても気楽です。
因みに、お父さんもちゃんと居ますけど、盛りがついているので抱卵中も別のカゴで、否むしろ、抱卵の時に他の女の子のお尻を追い掛け回しているので、毎日飼い主が強制的にポケットに収容…、そうじゃない時はキンカチョウの環♀と遊びまわっています…。
遊び人の父ちゃんなのです…。
現在生後3日、まさか産まれるとは思っても見なかったので、幸せそうな家族の1コマに飼い主もとっても癒されております。
冒頭にも書いたとおり、ヒメウズラは人工孵化で孵すものと思っていましたけど、孵卵機がなくても親鳥が自分で孵す事も出来るんだなぁとオドロキました。
うずまきさん♀とは一年半ほど一緒に暮らしていますけど、ヒナから育てたうずまきさん♀がお母さんになった瞬間、とっても大きな事を教わった気がして「ありがとう」の気持ちが込み上げてきたら、笑顔なのに少しだけ涙がこぼれました…。
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鳥と生活 / 保定と爪切り
小鳥の爪を切る。
私自身も数年前に詳しい方のブログ記事に助けられた事を思い出して、
今回は小鳥の爪切りのお話を書いてみようと思います。
アルビノ文鳥の「ゆき(雪♂)」シナモン文鳥の「あめ(飴♂)」。
この二人に協力をお願いしました。
前回爪を切ったのは2ヶ月くらい前だったと思いますが、
ゆきちゃん♂の爪は随分伸びていて、頭に乗っかられると爪がちくちくしていました。
ちょっと伸びすぎ…。
当然、飴♂の爪も前回同じタイミングで切っているのですが、
あんまり伸びていないようです…。
換羽だったから爪より他のところに栄養が回ったのかなぁ…?
さて、自己流ですが私が爪切りの時に使うものは、お線香と人間用の爪切り。
ペット用の爪切りやニッパーを用意するのも良いと思いますけど、
爪切りだと刃の開いている幅が狭いので、意外と切りやすいのです。
先ずは、鳥を大事に保定してやれる事が必要です。
慣れている鳥でも爪切りは嫌がる子が多いので、
保定の仕方はとっても重要です。
人差し指と中指で首をしっかり固定してあげる保定方法が、
私流の爪切りには欠かせない方法です。
人差し指と中指で首を支える事によって、
親指と薬指・小指が使えるので、あいてる指で足を持ってやるようにします。
こういう保定の方法が一見して鳥には優しく見えますけど、
足を持ってやれないので爪切りの際にはNGです。
このようにして、力を入れすぎないように足を持ってやるのですが、
鳥からしてみれば自由が利かない事ですのでとっても暴れます…。
それでも、しっかり保定して足さえ持ってやれれば、少し落ち着いてくれます。
保定をする手は利き手の方が良いと思います、
自分の爪を切る時にも利き手の爪は逆の手で切りますから、
人間用の爪切りがやはり使いやすいです。
しかし、どうしても、失敗をしてしまう事もあります。
爪の中を通る赤い血管まで届かないところを切るのですが、
ほんの少し深く切るだけで血が出ることもあります。
上の写真は少し出血があったので、爪の先に線香を押し当てたところです。
爪が少し溶けて髪の毛を焦がした様な臭いがしますが、止血出来れば大丈夫です。
極端に深く切ってしまい血が止まらない時は、
死に至ることもありますので、病院の事も想定にいれて慎重に切ります。
因みに、ほんの数ミリの小さな爪を切るので器用さは必要です。
鳥獣店や病院では結構短く切ってくれますけど、当然、止血剤等の用意があります。
自分で切る時はあんまり深く切らない方が、切った後に鳥も違和感なく過ごせます。
爪を切ってもらった「あめ(飴♂)」と「ゆき(雪♂)」。
保定されたので少し怒ってます…。
でも、数分したらまた肩に乗ってきます。
二羽とも爪切りをがんばってくれたので、今日は特別なおやつでもあげようかなぁ(笑)。
ついでに他の子達の爪の事もご紹介。
ウスユキバトの「おすみさん(墨)」も文鳥と同じ前三本後ろ一本。
良く地面を歩くせいか?爪はあんまり伸びないので未だ切った事はありません。
グレーの羽にピンク色の足がホントに可愛らしいのです。
こちらはジュウシマツの「りん(鈴♀)」の爪。
クチバシと同じく足の色も斑です、黒色の爪と透明の爪が混ざって生えてきます。
因みにジュウシマツはたくさん居ますけど、爪は一度も切った事がありません。
文鳥ほど骨格が強く無いせいか、自然と爪が研げている様に思います。
キンカチョウの「たまき(環♀)」の爪。
足はクチバシと同じオレンジ色、ジュウシマツと同様に自然と研げていますけど、
固体により伸び方の激しい子は切ってあげています。
最後はヒメウズラの「ちよまる(千代丸♀)」の爪。
やはり地面を歩いているせいか、殆ど爪は伸びないです。
固体によって爪の色が違いますが、クチバシの黒い子はだいたい爪も黒いです。
千代丸はクチバシと同じく爪もピンク色掛かっています。
以前にフカフカの絨毯の上で生活しているヒメウズラの爪が、
とんでもなく伸びているのを見たことがあります。
鳥たちは、生活環境や体調によって爪の伸び方も違いますし、
爪が伸びている事で予期しない事故に会う事もあります。
今回は「はなぶさ堂」なりの“鳥の爪切り”の事を書いてみました。
だけど、なにもチャレンジをする必要はありません、
2人居れば保定する人と切る人を分けることも出来るし、
鳥の事を思えばタオルを巻いて目隠ししてやる方法もあります。
やっぱり鳥屋さんや獣医さんに切ってもらえるならば、
それが一番かも知れませんね…。
方法はどうあれ、細かなところまで見てやれる飼育者でありたいです。
こんな記事でもどなたかの参考になれたら嬉しいですけど、あくまで体験談ですので正解ではありません。
今は忘れてしまったけれど、昔に参考にさせて頂いたブログの著者さんに感謝。
★↓文鳥飼いさんたちの色んなブログが紹介されています!
はなぶさ堂のwebstore 「-cotorikatta-コトリカッタ」
みなさまの応援あって、この度小鳥グッズのwebstoreをオープンしました!
鳥を飼いたい、飼っている、飼えない環境だけど小鳥と一緒に居たい、
そんな気持ちを込めて「cotorikatta/コトリカッタ」という名前をつけました。
コトリカッタのロゴマークは十姉妹。
地味だけど、茶斑が愛らしい「りん(鈴)ちゃん♀」にモデルをお願いしました。
この子がロゴのモデルになった「りん(鈴♀)」。
うちで生まれた9羽のこの中でも、一羽だけ独特の雰囲気がある子です。
9羽一緒のカゴにいた頃の写真。
さて、「りん(鈴♀)」はどこでしょう?
みんな似ているので飼い主にしかわからないかな?
ヒントはホッペの斑模様…。
さて、どこでしょう?
ヒントは背中向き。
さてさて、どこでしょうっ?
って、ここだよっっっっ!「りん(鈴♀)」おこ…(汗)。
そんな「りん(鈴♀)」に新商品のマグカップの商品撮影にも参加してもらいました。
どこまでも、飼い主思いの良い子です…。
小鳥のマグカップ第一弾は「文鳥」or「ジュウシマツ」の絵柄の2種類。
¥1400+税(¥1512)で販売しております。
その他にも、cotorikattaオリジナルの十姉妹絵柄のグッズや、
文鳥デザインのグッズや、
ヒメウズラをあしらったデザイングッズも取り揃えました。
オープンも早々に、SNSからもみなさまからの暖かいお声を頂いて、
これからもいろんなグッズや鳥の種類も増やして行こうと思っております。
まだまだ、駆け出しのwebstoreですが、
鳥たちと一緒に少しずつ成長して行けたらうれしいです。
さて、そんなこんなで、十姉妹の「りん(鈴♀)」が看板娘を務めるwebstore、
「-cotorikatta-コトリカッタ」へ、是非みさなまお立ち寄り下さいませ。
ボロボロのキンカチョウ / たまき(環♀)のその後。
1月の半ばに引き取ったキンカチョウの「たまき(環♀)」。
羽がボロボロになるまで、同じカゴの子達に虐められていた子でした…。
はなぶさ堂に来たばかりのたまき♀。
尾脂線丸出し、風切羽や尾羽は殆ど無くて、
主翼に隠れている背中の羽も殆ど引っこ抜かれていました。
一羽での生活環境を整えてから数日で短い尾羽が伸びてきました。
飲み水にはビタミン剤を混ぜてやって、
その他は十姉妹や文鳥たちと変わらないご飯を与えて、
15日くらい経ってから、キンカチョウの特徴であるシマシマの羽も少し見えてきました。
1ヵ月弱で尾羽は伸びましたが、やはり突かれていた名残からか、
ひん曲がった羽も混ざって伸びています。
だけど、これだけ伸びたらおしりはあったかいね!。
背中(主翼の下)もボサボサですが大分フカフカとしてきました。
風切羽はやっぱり一度抜かないと、生え変わらないようです…。
右側の風切も殆ど途中から折れてしまっています。
折れている所を全て抜いてやる訳にも行かないので、
左右一本づつ抜いてやって、新しい羽が伸びるのを待っています。
換羽が来てくれると良いのだけど…。
それでも、まあ、最初よりかは随分綺麗になってきました。
首周りも最初は薄かったのだけど、最近はクチバシを羽に刺して寝るくらいは出来る様になりました。
健康診断のあとは自由に遊ばせています。
風切羽が折れているので、高いところは飛べない「たまき(環♀)」。
それでもがんばって50cm程度の高さには飛ぼうとしています。
懸命に網戸に捕まってまるで蝉みたいですけど、
ここからまた地面に飛び降りるを繰り返しては、飛ぶ練習をしているのです。
つくづく「たまき(環♀)」は自分の力でがんばる子だなぁと関心してしまいます。
相変わらず、ヒメウズラの「うりの(瓜乃♂)」は「たまき(環♀)」の面倒を良く見てくれます。
二人の仲良しにはいつも元気を貰います。
荒鳥だった「たまき(環♀)」は当然自分から人に近寄ってきたりしないのですが、
健康診断の為に捕まえて身体を触ってやっているうちに、
たまにこうして手の中で眠ってくれたりもします。
「うりの(瓜乃♂)」は良く慣れているので、手や洋服のポケットが大好きですが、
「たまき(環♀)」も「うりの(瓜乃♂)」が居ると特に安心のご様子です。
もしかして「たまき(環♀)」は自分の事をヒメウズラだと思っているのではないか知らと思う今日この頃…。
最初は尾羽が無くてヒヨコみたいな見た目だった「たまき(環♀)」、
まだ上手に飛ぶ事は出来ない「たまき(環♀)」だけど、
自分自身の力で羽ばたきながら、その日その日の“新しい”をいつも探しています。
鳥と生活 / ツボ巣と十姉妹のシッポ
寒い季節ですが、日中の陽射しが暖かいこの頃、
十姉妹達がとても元気です!
以前に古物屋さんで購入したお家型の竹カゴ、
この物件には現在は3羽の十姉妹が同居しています。
十姉妹はうちで産まれた子が多いので、
近親交配を避けるために兄弟のオスメスを分けて、
オスは3羽を同居させています。
ところで、これ↓何だと思いますか?。
実はこれ、3羽がボロボロに壊したツボ巣なんです。
中の居心地はまあまあ悪くないようです…。
乗っかり心地もまあまあ悪く無いようです…。
しかし、上から見ると中が丸見えなので、いい加減寒そうです…。
因みにボロボロになったのは某メーカーの「巣草付き」のツボ巣です。
悪く書いているのでメーカー名は伏せますが、
ホームセンターやShopでも良く見かけるメーカーのものです。
一ヶ月も使っていないのに、十姉妹程度の力でこんなにボロボロになってしまいました…、当然カゴまわりも藁クズだらけに散らかりました…(汗)。
消耗品とはいえ、とてもオススメできません…。
卵を産んだ時には確実に持ちこたえられないものと思いました。
こちらは別メーカーのツボ巣。(モデル鳥は「ちょこなん・猪口南♀」)
これは竹カゴも作っているKAWAIさんの「あったかお宿」という商品です。
そこそこ信頼が置けるツボ巣で、
小鳥飼いの殆どの方がこれを使っているかと思います。
少しクチバシの強い文鳥なら数ヶ月掛けて破壊する子も居ますけど、
それだけ持てば消耗品として充分。糞等でも汚れがたまりますからね…。
私のお墨付きはこちらの紐付きのツボ巣、
文鳥の「あめ(飴♂)」は結構な噛み癖があるので、
KAWAIさんのツボ巣でさえもボロボロにしてしまいますが、
このツボ巣は気に入っているみたいです。
シンプルなので飼い主もとても気に入っています!
因みに、メーカー不明、袋にも何にも書いていないのだけど、
とても作りが良いので職人さんが作っているのかな?
鳥獣店さん等でたまに仕入れているところがあるので、
見つけたら購入しています。
さてさて、そんなボロボロなツボ巣で暫く寒い思いをしていた3羽。
これが効を奏したか、最近3羽とも尾羽がとても綺麗なのです!。
先ずは「はぎ(萩♂)」。
この子の尾羽の特徴は中央と左端が黒いという事、
不揃いではあるものの、充分健康な状態かと思います。
兄弟そっくりですが、この子は「いちじく(九♂)」。
尾羽がシュッとしていると十姉妹らしさが引き立ちます!。
この子の尾羽の特徴は、両サイドが黒い羽。
もう少し伸びそうだけど、つやつやしていてまあまあ綺麗です。
最後は長男の「あか(茜♂)」。
いつもやんちゃだけど抱っこすると大人しくて助かります。
尾羽はこんな感じ、真っ白で綺麗な剣尾がキラキラしています。
十姉妹は体も小さくて、羽もそれ程強くないので、
換羽のタイミングや生活環境次第で、尾羽がちょちょ切れてしまう事もあります。
だからといって、ボロボロのツボ巣が良いという紹介ではないですよ…(汗)。
ツボ巣のサイズや中に入る鳥の数も大切な飼育の知識だと思います。
うちの子たちは、品評会なんかには無縁の単なる並十姉妹ですけど、
小さな小さな身体で綺麗な尾羽を作っています。
ボロボロにしたツボ巣は、その分たくさん遊んだのだと考えて、
みんな健康で居てくれることが一番だ!と、
飼い主も元気を分けてもらう、オス組み十姉妹達のお話でした。
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