ボロボロのキンカチョウ / たまき(環♀)
ボロボロの服を着て、長旅にでも出ていたの?
そんな印象を受けるキンカチョウを引き取りました。
尾羽も全て抜け落ちて、飛ぶ事すら苦手みたいで、
床ばかりをウロチョロしています。
この子は色んな種類の鳥達30羽くらいと同じカゴに入れられていて、
他の鳥たちから酷く攻撃を受けていました。
連れ帰ってからもソファの上でこちらを警戒しつつ、
びくびく怯えているので、先ずは「大丈夫」を教えなくては…。
当然手乗りではありませんが、飛ぶのが下手なので直ぐに捕まります。
ほら、大丈夫。大丈夫。
うちにも他にキンカチョウは居るけど、
暫くはひとり寝してもらおう…。
この子がどれほどボロボロかというと…。
外見からは尾羽がない程度にしか見えません…。
しかし、良く見ると首まわりの羽も結構抜けていて、
尾脂線は完全にむき出し…、オチリ寒い…。
尾羽は根元が残っているので、
少し様子を見てから古い羽を抜いてやれば大丈夫そうです。
主翼はハサミが入った形跡はないけど、途中から折れている部分も、
そりゃ、飛ぶのがヘタクソなわけです…。
そして、主翼で隠れている背中部分は尾羽同様に丸ハゲ状態、
少々痛々しいので解りやすい写真は省きますけど、
主翼がかぶって隠されている下(背中)は羽が全く無い状態です…。
はい、お腹も見せてね。
お腹の羽はふさふさで良くご飯も食べるし健康状態はそんなに悪くなさそうです。
お尻も綺麗だし糞もしっかり綺麗なものを落とします。
足も外傷なし。
それにしても綺麗なシナモン色のキンカチョウ、
古代キンカの血かと思います。
キンカチョウ特有の尾羽のシマシマの羽がどう生えてくるのか楽しみです!
名前は「たまき(環♀)」としました。
ボロボロなのでやさぐれ感が半端無いですけど、
一応、女の子なのです。
環はぐるりの事、立派な羽に生え変わる様に思いを込めました。
こんな、ボロボロの鳥をお迎えする物好きはあまり居ないと思いますけど、
外傷ならば環境を変えてやれば改善するものです。
この子をうちに連れてきたところで、この子が幸せかどうかは解りませんけど、
綺麗なキンカチョウに成長するように出来る事はしてあげるつもりです。
ブリーダーさんのお手伝い / はなぶさ堂の修行日記
以前にも少しお話した事があると思いますが、
昨年のまだ暖かい頃から、
某ブリーダーさんの元、週に数回お手伝いの仕事をさせて頂いております。
今回は許可を貰った上で写真も交えて少しお話をしようかと思います。
いつも掃除をしている鳥部屋。
大きくて珍しい鳥ばかりなのでたくさんあるケージも全てビックサイズです。
掃除は隅々までを短時間で毎回大掃除!
掃除をしても直ぐに水浴びをされたり、餌を散らかされたり、
写真では綺麗に見えますが結構な重労働です。
お隣の部屋はワンちゃんたちの飼育の場。
みんな人懐っこくて人が来ると尻尾を振って喜びます。
トイマンチェスター、シュナウザー、スコッチ、等、
新しい飼い主さんのお迎えを待っている赤ちゃん犬が居たり。
鳥部屋掃除が終わった後にはこの子達にいつも癒されています。
さて、鳥部屋の住人達。
大きなコンゴウインコがたくさん居ます。
都内でこんなに一度にコンゴウインコに会えるところは、
ここしかないのではないでしょうか?
身体が大きい分クチバシも大きいので、掃除役とはいえ彼らの生活に介入している自分も、噛まれるのは流石に怖いです…。
その他にもたくさん外国産まれの鳥が居ます、
キビタイボウシインコ、オオハナインコ、ヨウムなど、
良く喋るし、良く慣れて居ます。
ここから、某お店の看板鳥として活躍している子も居れば、
優しい飼い主さんに買われていく子も居ます。
コバタンやヒメコンゴウインコも噛まれたら痛いけど、
手を差し伸べると指を掴んでくる所なんかは、やっぱりカワイイです。
人間の方がびくびくしているとだいたい噛まれます…。
私も既に何度も噛まれましたけど、
まぁ、鳥なのだから他に表現する方法がないですよね…。
この子は、オオハネナガインコの女の子。
いつもぴょんぴょん飛び跳ねて楽しそうにして、とってもカワイイです。
ケージの中から「いいこいいこして」という風に頭を押し付けて来るのです。
ズグロシロハラインコ、顎を掻いたりする姿がコミカルでカワイイです。
少し大きめのインコが目立ちますが、中型(小さめ?)のインコもたくさん居ます。
ウロコインコは色の種類も豊富でペアで何羽か巣作りをしてます。
コガネメキシコはペアで木製の巣箱をガジガジと破壊しています(笑)。
コミドリコンゴウやゴシキインコもいつも元気、
お掃除中も大きな声で「構っておくれ」と鳴いています。
そして、この子はさし餌の為に数日間だけはなぶさ堂で預かっている、
オキナインコのヒナです。
毎日たくさん食べて元気元気!
貴重な経験をさせて頂いて、ブリーダーさんに感謝です!
動物のお仕事は比較的楽しそうと思われがちだけど、
ブリーダーさんや鳥獣店さんのお手伝いを通して、
至るところにとても大変な苦労が見えます。
当たり前の事ですけど、命を扱うという事は簡単なことではないのです。
お世話になっているブリーダーさん「BIRDY BUNNY」さんには、
今回紹介した以上に多くの鳥が扱われております。
気になる子がいらっしゃいましたら、直接お問合せしてみてくださいね。
■BIRDY BUNNY ↓↓↓↓↓
ホームページ http://www.birdybunny.com/index.html
鳥と生活 回想 2016ご挨拶
あけましておめでとうございます。
昨年は色んなところで皆さんにお会い出来たり、
SNSを通じてたくさんの方と知り合い、作品を買って頂いたり、
このブログにお付き合いいただいている方々にも、感謝の一年でした。
さて、今回は、
昨年「はなぶさ堂」でお世話した鳥たちのことを少し振り返ろうとます。
先ずは、キンカチョウの「なつめ(棗♀)」。
なちゅ、赤ちゃんの時にお迎えしてさし餌も順調にすくすく育ちました。
ご飯食べたら直ぐに手の平で寝てしまう、甘えん坊でした。
そんな「なつめ♀」もすっかり成長して、くちばしも立派なオレンジ色。
今や、「てん(甜♂)」と同じカゴで一緒に暮らしています。
甜♂も昨年お迎えしたカゴの鳥。
手乗りではないのだけど、
11月に企画したグループ展「盆栽に小鳥来る」で1週間店長さんを務めてくれました。
今は、なつめ♀の事が大好きで、
飼い主がなつめ♀と遊んでいるとヤキモチを焼いて近くまで寄ってきます。
なつめ♀は既に大人、最近は卵まで産むようになりました。
そしてお次は、ヒメウズラの「千代丸(ちよまる♀)」と「うりの(瓜乃♂)」
こんなに小さい赤ちゃんでした。あの頃が懐かしい…。
成長過程、いつも二人は仲良し。
二人一緒に毎日にぎころして遊んであげていました。
今や、立派な大人に成長し、千代丸♀は美しい白姫に、
うりの♂は男らしい顔つきに育ってくれました。
だけど、大人になっても甘えん坊のヒメウズラ。
手首から袖口に入れてくれとせがんでは、
カンガルーのように外を覗き込んでいます。
この子達は本当に良く慣れてくれて、
最近は部屋に放しておいても何にも心配要りません。
立派に育ってくれてありがとう!。
そして、ウスユキバトの「おすみさん(墨)♂」。
はなぶさ堂に来た時は、肩を怪我していて、尾羽も全て抜けていました。
荒鳥と聞いていましたがとっても大人しかったおすみさん。
今では、怪我も回復して尾羽も立派に伸びています。
おっとりした性格はそのまま、毎日一時間おきに「ポー」と鳴いて癒してくれます。
そして、十姉妹の「まゆ(眉♂)」。
豪快な眉毛は左側だけ、この子もご縁で引き取りました。
幸い、女の子十姉妹の多い環境のはなぶさ堂で、
まゆ♂さんは早々に子作りに励んでくれました。
そして誕生したのが、2羽のヒナ。
生後14~15日で巣上げして、さし餌で育てました。
あっという間に成長するヒナたち。
2羽とも1人で飛べるようになって、里親さんの元へ旅立って行きました。
一年ってあっという間に過ぎてしまいますけど、
色んな鳥たちの成長を見守りながら、
こうして振り返ると色々幸せをもらった気がします。
そして、何より昨年は「はなぶさ堂」デザインの小鳥グッツを購入して頂いたり、
企画展「盆栽に小鳥来る」や、鳥屋さんのお手伝い企画等で、
たくさんの人々と鳥々とコミュニケーションが取れたことが、
とっても嬉しい一年でした。
今年もイラストや作品を色々なグッツに展開していこうと思っていますので、
本年も「はなぶさ堂」をどうぞ宜しくお願いいたします。
鳥と生活 / ヒメウズラの 「千代丸と瓜乃」成長記録・完結編
ヒナの成長記録を書いていましたが、
ヒメウズラの2羽のその後も記しておきたいと思います。
こんなに小さい赤ちゃんだった2羽のヒメウズラ。
生後3日目お迎えして、今や生後3ヶ月、もうすっかり大人です。
前回の成長記が生後35日くらいまでだったので、続きから綴ります。
この写真↑の頃で、だいたい生後一ヵ月半です。
まだ、2羽とも幼さが残っていて、大人の羽がまだ完全に生え揃っていない状態です。
生後1ヶ月半ほど。
うりの(瓜乃♂)、うり坊だった時の面影も薄く、
大人の羽に生え変わる手前のまだら模様がとても綺麗でした。
ちよまる(千代丸♀)はヒーターの上で寝そべってグラビアポーズ。
赤ちゃんの時からここが大好きなちよまる♀、
足を伸ばして横になるのはヒメウズラの特徴だけど、
なかなか写真には撮らせてくれないのです…。
生後2ヶ月ほど、
うりの♂はとても大人しい性格でしたが、
この頃は、夜中にカゴの中で飛び跳ねたり自虐的な行為が多く、
天井に頭をぶつけて流血したりして、少し頭がはげていました…。
ヒメウズラの飼育はこの時期だけが本当に大変です。
あんまり大量の血を流すとそのまま死んでしまう事もあると聞くので、
出来るだけストレスを与えないように…。
因みに、出血時は血が止まれば大丈夫です。
かさぶたが出来たらむしろ安心ですが、
止血剤を持っていれば、出血時直ぐに塗ってやるとかさぶたも出来にくく、
羽抜けも最小ですみます。
うちでは止血剤が無い場合は小麦粉等で代用しています。
千代丸♀はヒナ時代にはとても活発でしたが、
生後2ヶ月くらいから安定してきました。
一度頭を天井にぶつけて出血したけど、今はすっかり綺麗な白姫に成長。
生後2ヵ月半ほど、
うりの♂が段々男らしくなってきて、カゴの中で暴れたがるので、
日中少し長めに部屋の中に放しています。
そのせいか、置いてあったタオルで布浴びを始める様になって、
それ以降、うりの♂は布浴びが大好きになりました。
だけど、この頃からケンカもはじめ、2羽は別々のカゴで生活するようになりました。
千代丸♀は、生後2ヶ月半くらいで卵を産み始めて、女の子と判明。
以前から飼育している「うずまきさん♀」をずっと男と思って育ててたので、
卵が生まれれば間違いなくメス(汗)。
2ヶ月目くらいでオスメスの判断方法がまま解ってきたのですが、
・模様で解る固体:前掛け柄がしっかり出ている子がオス。
・体の形:お尻が雫型に膨らんでいる子はメス、オスは比較的先細り。
・鳴き声:ヒナの頃から「ヒーヒーヒー」と三回鳴くのはメス率高く、
オスは喉を鳴らしたがる。
経験談ではあるもの、確実な事ではないのでご参考までに…。
そして、うりの♂は3ヶ月くらいから「雄叫び」を始めました。
勿論、「雄叫び」なのでメスはしないのですが、小さな身体でも早朝は結構響きます。
鳴く前に「コーーー」というイビキみたいな音で喉を鳴らしてから、
勢いよく「ピヨーーーーォ!」と何回も鳴きます。気が済むまで鳴きます…。
早朝、5時頃からこれをするので、そういう時はカゴから出して、
同じ布団で一緒に寝ています…。
まだ、若いのでとても鳴きたい盛りなのだと思って、
今は毎朝付き合ってやってます…(汗)。
布団に潜るうりの♂。
さっきまで大声で叫んでいたのに、布団に入れてもらうと直ぐに寝ます…。
飼い主も寝返りに気をつけながら二度寝…。
首元がとってもあったかくて、まるで湯たんぽです。
外が明るくなる頃にはまた、うりの♂が起してくれます(笑)。
お陰で最近、彼との友情が芽生えてきた気がします…。
千代丸♀はマイペース。
放鳥している時たまに近寄ってきて、かまって欲しがったりします。
基本はウロチョロ歩き回っていますけど、
天気のいい日にはやはり日向ぼっこがお好みの様です。
千代丸♀の構ってポーズ、
千代丸姉さん、立派な白姫に成長しました。
小首をかしげながら「ピヨピヨピヨ」と囁くような声でこちらを見てきます。
身体を平らにして訴えかけるようにアピールをしてきます。
ヒメウズラのしぐさで一番カワイイしぐさと思っているのだけど、
このしぐさ、女の子だけしかしないのかな…?。
そして、生後3カ月。
二人ともすっかり大人になって、今では家族同様に日々過ごしています。
ヒナの時は、家具の後ろに入り込んでしまったり、羽が生え揃った頃には、勢い良く天井まで飛んで、頭をぶつけて血を流してしまったり、気をつけることもそれなりですが、卵が産める位まで成熟すると不思議と悪さはしなくなります。
家具の隙間や、目の届かない所には入らなくなりますし、何より人にはとても良くなれます。
だけど、換羽の時だけは要注意!気が立って自虐的になる子も居ます。
こちらは、久々登場「うずまき(渦巻♀)」さん。1歳。
怪我もなく、とっても元気に日々遊びまわっていますよ。
ヒメウズラ達は、まるでネコの様に気まぐれで、他の鳥たちが近寄ってきても、マイペースといった感じです。
小さなちいさな身体を手の平で抱っこしていれば、いつまでだって手の中でぬくぬくしてくれるので、ちょっと行き詰った時にいつも助けてもらっています。
ちよまる(千代丸♀)とうりの(瓜乃♂)もすっかり大人になったので、
彼らの成長記録はここまで…。
寿命は5年くらいと聞いていますけど、長生きしてくれるといいなぁ。
そして私は、これからの生活の中で、
彼らからもたくさんの事を教えてもらう事になると思います。
■この記事の関連記事は↓。
★はなぶさ堂の鳥たちの日々の写真や動画を、instagramに毎日ポストしてます!
十姉妹の雛 / はなぶさ堂流の育て方。
前々回ご紹介した、十姉妹の雛2羽のお話を書きます。
我が家で産まれた2羽の雛。
生後14日くらいに巣上げしました。
巣上げしたばかりの時は、まだ「さし餌」も上手に食べたがらないので、
朝に一度、巣から上げて人の感覚を覚えさせて、
そのまま親鳥に返すという方法で、最初は親鳥達と協力してさし餌をしました。
うちの場合、親鳥5羽(♂1・♀4)の環境。
※親鳥は3羽までにする方が良いらしいです。
本来なら一度巣上げしたら親鳥は育児放棄する可能性も高いですが、
うちの子たちは喜んでお世話してくれていました。
生後18日目くらいで完全に巣上げ。
それにしても、クチバシが小さくて普通の「差し棒」ではクチバシに入らず、
スポイトや、ゴム管付きの注射器、さし餌用の竹匙など色々試しつつ、
餌に関しては粟玉、エッグフード、フォーミュラ、プラスグリーン等を用意しておきました。
左上:エッグフード、お猪口の中:粟玉、袋もの:プラスグリーン、フォーミュラ。
左下から:竹匙、フードポンプの先に短めのゴム管、さし棒。
幼い内は一日に4回はさし餌が必要。
最初はお湯で溶いたフォーミュラがさし易いです、
フードポンプを使ってさしました。
何故、先っちょにゴム管が要るかと言うと、クチバシの奥に器官があって、
そこに間違って餌が入ってしまうとさし餌で死んでしまう可能性があるからです。
ゴム管を付けて置くとまるで乳首を吸うかの様にどんどん加えてくるので、
十姉妹等のフィンチの場合、喉の奥まで入り過ぎないように、
ゴム管は短めにする方が良いのだそうです。
フォーミュラは他のものと混ぜなくてもそのまま上げられて便利です。
お湯で溶いてカレーくらいのとろみが付くように混ぜます。
温度は皆さん気にすると思いますが、うちでは熱湯で豪快に溶いてます。
お猪口に少量作れば、あっという間に冷めます。
温度としては湯銭で60度くらい(餌が40度位になるよう)にするのがいいと聞きますけど、
正直さし餌毎に、いちいち計っている暇はなく、直ぐに冷めます。
指で触って「熱くない」または「あったかい」くらいで、
ささっと時間を掛けずにさしても、終わりには冷えています。
因みに、ジャガイモを溶いているようなとっても美味しそうな臭いがします!。
食べたら「そのう」が膨らんで、そのまま寝てしまいます。
一度にあげる量は「そのう」の半分くらいを目安にして小まめにさしました。
フォーミュラでお腹いっぱいになったら、直ぐ大人しくなります。
生後20日目くらいから羽先もしっかり開いてきて、
いつの間にかクチバシにはさし棒が入るくらいまで育っていました。
ほら、こんなに大きく口を空けられます。
それならばと、そろそろ腹持ちの良いご飯に変更しましょう。
さし棒でも、もうご飯がもらえました。
さし棒であげるのは、粟玉をお湯でふやかしたもの。
結構ぐずぐずで大丈夫です。
粟玉だけでも大丈夫ですが、うちではプラスグリーンとエッグフードを一緒に混ぜています。
エッグフードを混ぜる事で、粘りが出るのであげ易いし栄養分も考慮。
そして、雛のうちから「野菜の味も知っておけ」と、パウダーですが緑のビタミンも。
満腹顔の雛たち。因みにこの時点でさし餌の回数は一日2~3回。
前回の記事でもご紹介した「鳥屋さんの手伝い企画」にも連れて行き、
文鳥の雛たちと一緒にさし餌を貰うという貴重な体験もしました。
文鳥たちに影響されたのか、この時はじめて羽をばたつかせ、
フゴのフチまで登れるようになりました。
2日間の出張にも付いて来てくれた雛たち、
おうちに帰ってぬっくぬくでした。
生後25日前後、飛ぶ練習をはじめて、
しっかり掴まり立ちも出来るようになりました。
この時点ですっかり手乗りの十姉妹、里親さんにも可愛がってもらえる事でしょう。
フゴから竹カゴに移動。しっか止まり木に掴まってます。
カゴをあけると直ぐに飛んでくる2羽、さし餌は朝だけの一回。
左の子は両まゆ毛(父の遺伝)、右の子は麻呂まゆ毛、
里親さんのお迎えを待って名前は付けられなかったけど、
うちで産まれ、裸ん坊のヒナからよくここまで成長してくれました。
しっかりと羽も生え揃って、もう一人でも寒くないね。
そして、お迎えの日、旅立ちの時。
両まゆ毛:生後30日目。麻呂まゆ毛:生後32日目。
里親さんが持ってきてくださったキャリーの中でも直ぐに落ち着いて、
2羽は別々のおうちに旅たって行きました。
とても、優しいお二方で、たくさん鳥を飼育されている方々でしたから、
安心して送り出せました。
この一ヶ月間、
自分も忙しかったのだけど、さし餌の時間を癒しタイムに置き換えて、
さし餌の毎にヒナ達にゆとりを貰いました。
一ヶ月なんて短い時間だけど、ヒナ達にも「鳥屋の手伝い」に来てもらったり、
忙しい時は一緒に外出したりして、様々な人に会って可愛がってもらいました。
多分きっと、それはヒナ達にもいい経験だったと思っています。
何より、満たされているのは私の気持ち。
古い時代に人間の都合で作り出された小さな飼い鳥が、
また新しい人の手に渡って、そうやって血を絶やさぬように、
いつまでも共存して…。
鳥の寿命は短いものだけど、人の記憶とか経験の中には「生かす術」が残ります。
そんなこんなで、
私の育て方が必ずしも正しいとは思いませんが、
鳥を育雛される方に少しでもご参考になれば幸いです。
出張!はなぶさ堂。第二段 / ことりやさんのお手伝い
5年ほど前からお世話になっている小鳥専門店「ことりやさん」(西東京市)
2015’12月5日(土)と6日(日)の2日間だけ、
お手伝いをさせて頂く事になったので、
このブログにも度々登場している「ことりやさん」について、
詳しくご紹介させて頂きます。
西東京市の「天神山」という交差点にあるお店、
そんなに広い店舗ではないのですが、
鳥の種類が豊富で、近づくに連れて鳥の鳴き声が聞えて来ます。
入り口に入ると、九官鳥やヨウムがたまに「こんにちわ」と言ってくれます。
店内は、正直言って綺麗とはいえませんが、
定年を過ぎた高齢の店主さん、早朝から鳥たちのお世話をして、
店内の掃除までも1人でこなしていると思うと、
ご高齢にして日々大変な努力が伺えます。
現在はヒナのシーズン真っ盛り!
タイミングがよければヒナのさし餌も見せてもらえます。
インコ類のヒナも豊富に入荷しています。
文鳥の中雛ちゃんたち。つい最近までさし餌を貰っていたので、
カゴに指を近づけると口を開いてくれました。
うちの子たちもこのくらいの時にお迎えして、手乗りに育てました。
セキセイさんたちもいろんな種類が居てお迎えを待って居ます。
カゴから出してもらったまだ幼いコザクラさん、
抱っこも出来るし指にも乗ってきてくれたので、
連れて帰ったら良くなれてくれそうでした、
もうどなたかにお迎えしてもらったかなぁ…。
キソデインコ、たまに何か喋っています。
よく囀るレモンカナリアさん、窓際で客引きをしています。
カナリアも種類豊富で、よく囀るオスがたくさん揃っています。
珍しい色の古代キンカ、何度連れ帰る事を我慢した事か…。
シュバシキンセイチョウや、
コキンチョウや、
コモンチョウなど、たくさんのフィンチも居ます。
ウスユキバトもオスメス仲良くカゴ分けされています。
足元のカゴにはコジュウケイ、その他にも、ニワトリや、ウズラ等の
家禽類も豊富に販売されています。
掲載した写真の他にもテンニンチョウや紅スズメやメジロ等の輸入野鳥や、
海外輸入の中型インコ類もたくさん居るんです。
そんな、西東京市の「ことりやさん」のお手伝い。
出張!はなぶさ堂~鳥てつ~第二段。
※鳥屋の手伝い=「鳥てつ」です。
12月5日、6日の二日間ですが、朝から夕暮れまでお手伝いさせて頂きます!
午前は主にお掃除をお手伝いしますので、お昼頃からのご来店をオススメします。
はなぶさ堂製の鳥缶バッチなども手売りで販売させて頂きますので、
鳥が飼えない環境だけど「ことりやさん」に行って見たい方、
興味はあるけど普段は専門店に入りにくいと思う方、
是非この機会に、「ことりやさん」の鳥たちに会いに来てくださいね。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------
2015.12/5(sat)~6(san) 12時頃~夕暮れまで
場所:東京都西東京市中町4-6-4
access:西武池袋線「保谷駅」南口から「天神山」行きのバス「天神山」下車が便利です。※徒歩の場合、保谷駅南口から南へ、ひたすら真っ直ぐ25分ほど歩きます。
------------------------------------------------------------------------------------------------------
鳥と生活 / ウスユキバト(薄雪鳩)のおすみさん。
先日、飼い鳥としては少し変わった「ハト」を引き取りました。
ウスユキバト(薄雪鳩)というハト目としては世界最小のハト。
体長は約20cm程度、文鳥を少し太らせたくらいです。
この「薄雪」という名前に日本人のセンスを感じます。
まるで水墨画の墨のような綺麗なシルバー色の子なので、
名前は「すみ(墨)」“おすみさん”と名付けました。
単体でみると大きく見えますけど、手に乗せてみると。
こんなに小さいのです。
尾羽が抜けてしまって、肩にも少し怪我をしてしまったので、
今は目が離せず療養中。
怪我をした部分へ止血剤を塗ってやりました。
今は肩を怪我しているので、籠の中より外に居てくれた方が安心。
荒鳥と聞いていたし、差し餌も貰っていない筈なのだけど、
怪我の面倒を見てやっているからかな?
とっても良い子のおすみさんです。
今は尾羽も無いけど、しっかりと飛ぶ事はできます。
飛び立ったかと思うと「おすみさん、そこ行き止まりだよ…。」
なんとも、マイペースなおすみさんです。
文鳥たちと並ぶとサイズ感が良く解ります。
でもまだお互いに人見知りをしている感じです。
とっても、大人しいおすみさん。
テーブルの上が一番のお気に入りみたいで、
テコテコとテーブル散歩を楽しんでおります。
たまに「ポーポー」と、とても小さいな声で鳴いてくれるので、
朝方などはとても心地よいのです。
ウスユキバトのおすみさん早く怪我直して尾羽も生えてくると良いなぁ。
さて、ついでと言ってはなんですが、写真にも写っているチラシ。
国分寺の町ぐるみイベント「ぶんぶんうぉーく2015」に参加します。
今回「鳥」は連れて行きませんけど、
はなぶさ堂は「cookin'」というバンドでハーモニカやピアニカを演奏します。
11/22と23、二日間に渡ってのピクニックイベントですが、
出番は23日12:00から、武蔵国分寺公園のこもれび広場で演奏します。
武蔵野方面にお住まいの方は、お散歩気分で是非遊びに来てくださいね。
ぶんぶんウォーク -国分寺再発見 みんなの足あとつけに行こう-
十姉妹の赤ちゃん産まれました。
企画展の「盆栽に、小鳥来る」も終了して、
キンカチョウの「甜(てん♂)」も元気に日々ぺーぺーと鳴いております。
一息つけるかと思っていた矢先に、十姉妹の卵が孵化。
只今、育雛に励んでいるのは、
「あお(藍♀)」「きなこ(黄粉♀)」「まゆ(眉♂)」の3羽。
変わり番こに雛のお世話をする十姉妹が微笑ましいこの頃です。
企画展中ずっと卵を温めていてくれた「きなこ♀」。
4羽のメスたちがいっぺんに卵を産んでいたので、
どれが誰の子かは解りません、それでもみんな一生懸命に抱卵をしていて、
20日以上経過…。
ちょっとこれは孵化までに時間が掛かりすぎだと思って、
思い切って、卵を上げて検卵してみました。
8個ほど卵があって、殆どが欠けたり、穴が開いていたりしましたが、
中でも2つ、しっかりと中身の詰まった卵があったので、
そっと、また巣の中に戻してやりました。
その後、
11月11日産まれ。
そして、本日13日にももう一つの卵が孵り、
小さな小さな2羽のヒナが口を開けて親鳥からご飯を貰っています。
まだ、不安な時期ではありますけど、十姉妹達を信じて、
暫くは彼らにに面倒は任せようと思います。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、企画展で販売したグッツなのですが、
思いの外ご好評を頂きまして、
遠方の方やこちらのブログからも配送でのご注文のご希望をいただいており、
配送料までご了承頂いた上で、感謝と感激に包まれている最中で御座います。
そこで、商品リストを画像にして作ってみましたので、こちらでも公開させて頂きます。
画像をDLしてご覧頂くと比較的大きく商品がご覧いただけますので、
是非、詳細までご覧下さい。
ご購入をご希望くださる方、お問合せ下さる方、
メールにて詳細をお送りいたしますので、
hanabusa.do★gmail.com「はなぶさ堂」までご一報お願い致します。
※迷惑メール対策に「@」を「★」に置き換えております。
半分、宣伝のようでスミマセン…汗。
盆栽に、小鳥来る 開催中です。
前回紹介させていただきました企画展。
「盆栽に、小鳥来る」が11月3日より高円寺の盆栽屋「ラビアデッソ」さんで開催されています。
盆栽と鳥をテーマに、作家さんたちの作品が所狭しと展示販売されています。
会場のラビアデッソさんの外観。
高円寺の街中とは思えない、緑豊かな癒しの空間。
お店の前を通る若い人や海外の方もが、ついつい足を止めて中を覗き込む、
盆栽と古物を主に販売されているお店です。
店内の小さなカフェスペースではのんびりとお茶も頂けます。
さて、今回「はなぶさ堂」がデザインをした、丸っこい飼い鳥たち。
缶バッチの「缶小鳥(kankodori)」という商品に生まれ変わりました。
ご要望にお答えして、ハガキサイズのシールも商品化致しました。
こちらは、判子をモチーフにデザインを起した「判小鳥(hankodori)」。
1センチ角の小さな判子は、スケジュール帖やカレンダーに大活躍する一品。
パッケージデザインも勿論オリジナルで作って。
一枚一枚を丁寧にカットして。
商品と一緒に袋詰め。
開催前夜まで不眠の作業が続きましたけど、皆さんのお手元に届く事を考えると、
どこからか力が沸いて来るものです。
「缶小鳥(kannkodori)250円」「判小鳥(hankodori)350円」
こんな感じに仕上がりました。
業者っぽいけど個人でやっております…。猫の手も借りたかった…。
そして、こちらの木材は、
前回ブログでもご紹介した切絵を展示するための額縁を作りました。
表面はアクリル板で、枠はヒノキ材、サイズが小さいので加工が難しい…。
仕上がりはこんな感じ、植物原料から出来た水生のステインで塗装。
ひとつひとつヤスリがけして、レトロなオールナット風に仕立て上げました。
そしてもう一つ、
こちらは解る人には解るかと思いますが、シルクスクリーンの製版。
前回ご紹介した原画から版を起こして、
こんな商品も作りました。
「エコバック(1000円)」と「コットン・マルシェバック(3900円)」
どちらも絵柄は三種類、判小鳥・白姫に白詰草・十姉妹とヘンリーヅタ。
展示では品薄の為、一部受注販売をお承りしております。
そして、展示開催当日の朝、何とか箱詰め作業も終わり。
現在、高円寺「ラビアデッソ」さんにて販売されております。
一緒に出展されているillustratorで絵本等も手掛ける「フクナガリョウコ」さんの作品。
小さなイラストのひとつひとつに盆栽と小鳥が綺麗に描かれています。
こちらは、絵描きでヘアメイクアーティストの「中田麻美」さんの作品。
(棚の上段)水彩で綺麗に表現された少女達の淡くにじんだ色が素敵です。
こんな感じで、作家三人によるグループ展「盆栽に、小鳥来る」が、
2015年11月9日(月)まで開催されています。
キンカチョウの「甜(てん♂)」も、会期中店長さんを務めて、
みなさまのご来場をお待ちしておりますので、
是非、足をお運びくださいませ。
■高円寺ラビアデッソ
instagramでも毎日販売状況などお伝えしております。
鳥と生活 / 続・ヒメウズラの 「千代丸と瓜乃」成長期
九月の半ばにお迎えした2羽のヒメウズラ「千代丸」と「瓜乃」。
前回は生後20日位までの成長記録でしたが、
一ヶ月以上が経ってだいぶ大人に近づきましたよ。
先ずは千代丸さん、生後20目くらい。お腹の羽がまだ雛仕様です。
瓜乃は20日目位で喉の下に白色が出てきました。
生後25日目くらい。
お迎えした生後三日の時は500円玉程度の大きさしかなかったのに、
今は2羽で片手にいっぱいの大きさまで成長しました。
千代丸さんはモヒカン期に突入。
頭の羽も少しづつ伸び始めてきました。
クチバシとほっぺた(正確には耳)がピンクでかわいいでしょ(笑)。
瓜乃もソフトモヒカン気味だけど色のせいかあんまり目立ちません…。
代わりに、前掛けがどんどん白くなっているので、だぶん男の子なのでしょう。
クチバシもこの時期からうっすら染まりはじめています。
瓜乃はテーブルの上に放しても比較的じっとしてくれます。
パソコンとお猪口の隙間から、大人しくこちらを見る瓜乃。隠れ居ているつもり?
はたまた、千代丸さんはすぐに羽ばたき、たいして飛べもしないのに、
ソファーや壁に激突してはお布団等に埋もれて遊びます…。
手の中に入ると体温が気持ちよいのかな?二人とも大人しくしてくれて、
こうしてキンカチョウの「なつめ(棗♀)」もペープーと遊びに来ます。
なつめ♀も、これで居て生後三ヶ月ですが、
あっという間に千代丸と瓜乃に身長を追い越されちゃいました…。
千代丸さん、手の温度が心地よいのか無防備な寝相、
贅肉が重力に負けるほどのリラックスぶりです…。
生後約一ヶ月目。
瓜乃はお腹と胸辺りに赤色の羽が生えてきました。
レッドブレストという種類の子が居ますけど、そういう色になったら嬉しいなぁ。
身体もだいぶ大きくなってきて、そろそろ片手で2羽の抱っこが難しくなるかも…。
千代丸さん上から見るともうすっかり白姫です!。
実際は、首を伸ばすとまだお顔に黄色味の残る甘えん坊さん。
二人とも手の平の座り心地が気に入ってくれたみたいでとても助かります。
生後35日。
これまで成長する間に2羽で食べた量は、
ミールワーム2カップ、家禽用の中雛餌1kgは食べてます!
ヒメウズラは大食いな分、出す量もすごいですから、臭いもそれなりに出てきます。
毎日のお世話といえば、餌やり水やりと、寝床の掃除は必須です。
たまに排泄する腸便というチョコレート状のものはどうして臭いがありますが、
小さな頃は特に多めに排泄します…。
だから尚更体調管理は重要。
このブログでも紹介している「ネイチャーランド」のバクテリア入りの砂を、
寝床に少し敷いてますが、これを使うと糞の臭いも減って羽もきれいに生え揃います、
糞の状態もきれいになるので、砂肝や腸内環境も整うと思って使っています。
因みに大人の「うずまきさん♀」にはこれに加えて、ボレー粉、粟玉、お豆腐、小松菜なども与えます。
本当に大食いなヒメウズラたち…(汗)。
もう暫くは保温が必要なお年頃の千代丸と瓜乃ですが、
たくさん遊んであげながら毎日すくすく成長しています。
■この記事の続きと関連記事↓。